電気機関車の100年 – ED40 重要文化財指定-

横川側
軽井沢側

上記左と同じタイトルの交通新聞社の新刊 ムックを手に入れた. この出版社を私は知らず鉄道ダイヤを出版していると知り, 私は鉄道趣味のモグリを自認するに至った. 1919年(大正8年)国産初の電気機関車 10020(後のED40)が鉄道院大宮工場で生まれた.官ではなく民間で製造され鉄道院へ納入された最初の電気機関車は機械遺産にも認定された ED15で, それは7年後の 1926 年(大正 15 年)のことである. ED40 は EC40 を手本に製作されており,信越本線のアプト路線用だが国産最初の電気機関車が特殊な構造を持っていることは興味深い. ED4010 は大宮の交通博物館に収納されており (この車両自体はまだ100年経過していません), 数年前に実物を見た第一印象は電気機関車らしくない, 藁を格納する納屋という感じであった. 展示では 1 エンド側つまり過分数でひさしがでた方に人形がいてなにか作業をしている風景を表わしている. さて私のメインコレクションは輸入電気機関車なのだがやや飽和気味で, アプトの歴史をひもとくことで路線を走った機関車を国産含めて集めたくなった. そこで早速珊瑚模型製の ED40 キットを探したところ, 運良く手に入れることが出た. まさか昨年現物がED16と共に重要文化財に指定されていたとはまったく知らなかった. 上記写真は以前尋ねた折に撮影したビデオから切り取ったもの.

最後の写真は購入時に売り手さんが撮っておられた写真です. 珊瑚模型の特徴で動力部分はこのように半完成になっており, 製作意欲がそそられます. 話変わって残念ですがこの珊瑚模型さんが店を閉じられたようです. これは安井模型さんで聞いた信憑性が高い話です. HO/16番ゲージの一つの歴史が閉じられた悲しい思いで一杯であり, この 1 品を手に入れたのは大変貴重なことでした. ED40(アプト)製作記.