名鉄 3850 キット作製

名鉄 3850 系 (モ3850, ク2850)

初めて1/80 16番 電車キット製作に挑戦しました. 谷川製作所の 2 輛セットです. 1 輛でも疲労ですが 2 輛目は練習の成果で手早くなります. 客車を何輛も作製する方の忍耐には脱帽です. ウィンドウシル / ヘッダーの半田付けには独特のコツがあります. 半田メッキを必ずします. 車体にも十分コテで熱を回しておかないと帯板だけ伸びて波を打ち, 変なことになります. 裏から窓枠を半田付けをするのもコツが必要で, 今回は 3M スコッチテープでの仮止めを多用しました. 作業終了後は十分なキサゲ作業をし, ブラスクリーンで洗浄. これは季節が良かったので戸外で行いましが, 以前, 屋内で使用し, 悪臭で家族の不評を買ったものです. 床下器具類はパネルに接着するのですが 2 液式のエポキシを使用. この液は漏れて手を汚すので好きになれません. 適切な瞬間接着剤の方が良いのか.

洗浄終了です. 撮影用のパンタグラフの仮組みは手抜きして碍子は 2 ヶ所のみ. まずはモ3850です.

以下はク2850 という車輌. 床下取り付け用のジャンパー栓受けはエコーの部品です. エアホースも床板から付けました.

駆動系はパワートラックで 31mm 軸距のものを使用.

2 輛編成でこのようなスタイルになります. 電車はただの箱のようにみえてそれなりにやっかいな作業が必要です. エコーのアングル取り付け治具セットは非常に便利で, 必要不可欠ですが最初は使用方法が理解できず, you tube を見て合点がいって使用できました. 両側のアングルを同時に付けるのかと勘違いしていたのが片側ずつ取り付けます.

上の写真は塗装中の様子で, 屋根, サッシはマスキングしています.うまくできるか楽しみです. 塗装は造形村 GKサーフェイサー・グレーを下地にガイアノーツの名鉄スカーレットをスプレーガンで吹き, さらにソフト99, ボデーペンクリアをコートしました. 点灯は自作の回路を用い, レンズはレジン工作です.

1 輛ずつ見ますとまずはモ 3850 です.

次にはク 2850 です

パワートラックではない方の台車車輪にはタイヤ部分にエンドウの集電シューセットを設置しています. 非絶縁側にも集電シューを当てています. このおかげでパワートラックのみで起きがちなギクシャクが軽減されるはずです.

以下がビデオです.

以下のビデオは少し高いところから撮っていますが, カーブで 2 輛はくの字に折れ曲がり, 小径レールであるかがよく分かります.

実車についてはWikiによれば沿革は以下です.

1951年に特急用車両として登場し, 名鉄が初めて「SR (スーパー・ロマンス)車」と呼称した車両である. 当時の技術では最新のABFM型単位スイッチ式多段抵抗制御器 (直列12段・並列10段・弱め界磁2段) と発電ブレーキを備えていたが,  車両保守の面や運転取り扱い上も問題が多く, 制御器は 1964 年に段数を減じたカム軸式 (名称はABF) へと改造されて他のAL車と同様の性能に揃えられ, 発電ブレーキも車体更新工事の際に廃止されている. また, 電動車の自重は 44.3t に達し歴代名鉄 AL車の中では最も重い車両であった (制御車も 32.0t で従来車よりやや重い) . これは, 台車が日本国内でも最重量級 (1台約7t) のゲルリッツ式台車を採 用したためである.