EF級 輸入電気機関車
EF50, EF51
EF50
この逸品は名古屋栄のハンズ近くにあったカラマツトレイン (大須に移転) で見つけました. ピノチオのキットを前持ち主?が組んだ未塗装品. 長大で,このままでは私のレイアウトは走りません. 小半径レールを走るようにするための加工が必要です. 主台車枠をデッキ部分で切断し, 従台車とデッキを固定する. 適切な長さの向心棒を自作. 渡り板を削る. 台車の車軸にあったワッシャーを薄いものに変更する (車輪の左右への遊びを多くする). 向心棒を伸縮可能にするより良いかもしれません. Display 時には短縮できると良いです. 集電シューも新たに加えました. これだけでも大変な時間と労力をを消費. このキットを最初から自分で組み立てるにはどんなに大変な事か想像もつきません. 作製した方に深く敬意を表します. 真鍮の渋い色調が良いのでまだ塗装をする気がしません. 実物の電気的性能はいろいろ問題があったようですが, この機関車は本当に輸入 EF 電気機関車の王様です. ヨーロッパではスイスなどにクロコダイルに代表される大型電気機関車があり, 知らないことがたくさんあります. 実物の解説ですが, 1925 年 (大正14年) 12月の東海道本線東京 – 国府津間電化開業用に英国のイングリッシュ・エレクトリック社(English Electric & Co., Ltd./英国電気. 電気部分)とノース・ブリティッシュ・ロコモティブ社 (North British Locomotive Co. 機械部分) の合作により1924 年(大正 13 年)に 8 両が製造された, ということで, ED50 形, ED51 形等 (ED17)と同じ「デッカー」の仲間である.
EF51
中村精密製 EF51 クラフトキットの未組み立て品をヤフオクで 41,740 円で落札 した. 中古品の展示会で同社製自由形のCタンクを買ったことがある. このキットは部品の点数が非常に多く歯ごたえがある. ソフトメタルの多用のため接着の仕方を良く考えないと軟弱な仕上がりになります. 壊れやすいということです. インサイドギヤも自分で組みますがポンチでギヤ軸をかしめ止めするなど, それなりにこつのいる工作部分があります. しかしソフトメタルはくせ者で, 塗装後真鍮部分と区別がつかなくなって, うっかり半田ごてを当てて溶かしてしまうことがあります.
上のギヤボックスはバラバラの状態からポンチと金床を使用して組んだ. ブラスブラックを使った黒染めはいつも難しい. これはうまくいった方ですが残念ながら車軸はブラスの地金が見えてしまっています.
絶縁側の車輪踏面に集電シューを装着,シャーシも黒染めをしましたがあまり黒くなりませんでした.
黒染めした台車にホワイトメタル部品を接着. このあとトビカトップガードで黒塗装. このホワイトメタルは黒染めしやすいものでした.全て黒染め後に接着した方が正解か.
まずは素組みで先従輪は付けていません. この状態では非常によく走ります. 以下は地金完成ではなく塗装済みで, 迷ったあげくメタリックゴールド.さらにクリヤを吹いています.
エアタンクの位置を間違えました. きっとED19 と同じだろうと勝手に決めて中央に寄せ過ぎてしかも接着剤で付けてしまい, 残念なことに曲がってもいます. 小半径レール走行が目標ですからエアタンクはボディーではなく台車に付けています.
前照灯と標識灯の点灯は最初モデルシダーのキットを使用, 故障して改装しました. 全体に水平垂直や直角が十分出ていない, 処理の手抜きとかあって, どうも完全にはほど遠いです. 実物は東海道本線東京 – 国府津間用にアメリカのウェスティングハウス・エレクトリック社(Westinghouse Electric/電気部分)とボールドウィン社(Baldwin/機械部分)の合作により1926年(大正15年)に2両が製造されたものです. 結論から言うと Fleischmann の小径レールは先輪従輪付きでは走行不可能で停止したり脱線です. モデルシダー製点灯キットはすぐに故障で取り外しました. 私のオリジナルの格安点灯ですが, 半日格闘して, テールを取り付ける直前で時間切れというか根負けです. しかも残念な事にカーブでショートを来して停止するようになってしまった. 鉄道模型はたまに取り出して触るとかえって動かなくなるのです. 特に小半径レールの課題は難しく, 例えばシャーシの取り付けで前後を 1mm スライドさせるだけで解決することもあります. 以下は 2021/02/13 に撮り直したものです.
動力がインサイドギヤ方式だから今ひとつスローでの発進ができません. モーターの性能でしょうか. どこかに摩擦抵抗がかかっているのかも. またカーブでのスピードの低下は車輪の追従の問題であり, どうしても克服できません.