アンプの計測をしてみる
職場の S 先輩は私が真空管アンプに未だにこだわっているのを知り, アンプの各種測定には欠かすことができない 8 Ωダミー抵抗の手作り品を貸して下さった. 私も 8 Ωの抵抗やスイッチ類は購入してあったものの工作実行には至らなかったのでこれをお借りして計測が現実的となった. 借り物は以下であるが完璧な工作がされている.
琺瑯抵抗が2本入っているのが分かる. スイッチはスピーカから出る音量大小とoff を選択できる. 音が出るのは便利で, ちゃんとその周波数の音が入力されていることが確認できる. 次には測定器が必要である. 日本オーディオUA-3S. 私が購入したのは数年以上前であり死蔵していた.
計測器のデザインとして秀逸であると思うが, 正直この機械はわかりにくい. レンジを切り替えたときにどの目盛りを見たら良いのか私の脳では理解が遅い. そして下が必需品のオシロスコープだ. これも S 先輩からの借り物でこれはまったく便利でありかつこれで十分と言える.
使い方はよく分からないが基線を真ん中に持ってくるのは左端ボタンの長押しらしい. 電池ではすぐ消耗し, 電圧が下がって測定不能になっているのに気付かないことがあるので DC9V 電源は必需である.
入出力特性
測定したのは私が最初に作製したKT88 シングルアンプである. まずは最も基本的な特性で, 横軸を入力信号電圧, 縦軸を負荷抵抗への出力として両対数グラフに表現する. 出力が増加して直線が曲がってくるのはパワーアンプが飽和しはじめたという事.
周波数特性
どのくらいの周波数範囲で平坦であるかが気になる計測値である. この計測器で測定できる最低周波数は20Hzである.
歪み率特性
歪み率特性という数値も気になるが, 真空管アンプでは半導体アンプほど良い数値は出ないものだ.