国産ED級電気機関車

国産 ED 級電気機関車

国産の ED 級新性能電気機関車は多数あるものの私はまったくコレクションしていない. それはEFでも同様. 元々輸入電気機関車とそのバリエーションのコレクションのため, なかなか手を広げる余裕がない.

ED40 (アプト式), ED16 (NEW), ED20, ED26, ED40 (東武鉄道), ED42 (アプト式), 名鉄デキ379 (ED22 国産) , 岳南 ED50, 近鉄デ52,

ED40 (アプト式)

2019.8.7 電気機関車100年という新刊 mook を手に入れました. 国産最初のこの電気機関車は輸入電気機関車の EC40 を参考にして製造され, 100年が経過しました. 大宮で保管されている現物が 2018年に重要文化財の認定を受けたのです. 虫が知らせたのかこのキットを手に入れていました. 輸入電気機関車の EC40, ED42, そして垂涎であったED41 が揃うと, 引き続いて国産とは言いながら ED40 が欲しくなります.

さて作りの虫がうごめきますが, まずは入念に下調べを開始. ヤフオク上に製品不良の対応についての記述があり, 何を意味するのか確認のため製作記事のある古いトレイン誌を手に入れた. 購入したキットは残念ながら不良に対する未対応製品と判明. まあ可動はするので我慢することにした.

組み上がっているようにみえる動力部は上記の如く一旦はずします. メーカーの組み立てが誤っており, 車輪へ動力を送るジャック軸とアプトへ動力を送るジャック軸で逆の大きさのギヤがはまっています (一見わかりにくい). このまま製作するとアプトの軸のほうが車輪より遅く回ります(アプト歯車のほうが車輪より径が小さいので逆が正しい). 構造上素人では修正ができず, 単なるギミックの問題で走行には差し障りないため放置可. 正しく作動する EC40 のビデオを見ると違いがわかります. net 上ではこのギヤを自分で入れ替えたという記述があり, そんなことができるのかと驚きます.

最右端に黒く見えるクランクはジュラルミン製で黒染めが施されてある. 軸との間は全くフリーで, 固定方法について指定がまったくなく, ほかの製作記にもまったく記載がない. 瞬間接着剤を使用したら早速失敗した. 少量塗布後に挿入を試みるが, 完全に挿入し終わる以前に固着してしまう. ゆっくり接着するタイプを持っていなかったのだ. 結局マニュキア除去液 (アセトン入り) の中に投入し, 2 液のエポキシ接着剤にした. 片側を接着後に, 対側をという手法をとった. 当初微妙な引っかかりで, スムーズな走行は得られず, ギクシャク走行と連日格闘することになった. 抵抗を感じるところでリンクロッドの余裕がないとみて, 軸孔の拡張を試みた. 広げすぎると, 返って異音の原因になるだろう. ジャックロッドのみをはずして車輪を回転させ, 硬い部分を探って, わずかずつルーターで孔を拡張し, ギクシャクはある程度改善させることができた. 車輪を駆動するクランクは車輪と同様に左右 90 度位相差が必要ですが, 最初から 90度で位相調製済みにしていただければこのような苦労はないのですが.

以下にキットの部品写真を載せます.

オリンパス M zuiko Digital ED60mm 1:2.8 マクロレンズを用いて撮影した. これらの集大成が鉄道模型のブラスキットですが, 部品一つ一つの製造過程に多くの手がかけられていることに思いを馳せます. もはや珊瑚模型無き後, このような魅力にあふれた製品は少なくなるでしょう. 機関車の車体は昔からあるエッチング手法によるもので, 全体に占めるほんの一部の浮き出た窓枠や帯を表現するための手法です. 角度を変えて撮影し, どの部分がエッチングで残されているのかを示したつもりです. 窓枠のディテール表現のために内側にさらにひとつ窓枠を付けます. さて折角組立てた動力部分は黒染めをする目的で再度分解します. 実はシャーシ部分はまだ未完成で半田付けが必要な部分もまだあります.

シャーシにはアプト用の集電装置もとり付ける.

こうして写真を撮ると間違って組み立てていたり工作が途中であったりがよく分かります. 前後の梯子を取り違えて付けていたことが判明し, 手直し. この後にまだエアホースも前後 3 本づつ追加です. 気をつけて作製すれば 0.1-2 mm 単位以下の誤差に納まるか?

さて以下は下回りの黒染めと再度の組立て結果.

砂撒き管は割ピンを利用して固定した.

上面の蓋は黒染め忘れ, しかもネジを一個紛失. 以下は半完成状態. ボディーはトビカトップガード. ナンバーは一旦塗装を剥がして赤を塗り直し, 磨きだしてクリヤを吹いた. リンクロッドにも赤を入れた.

半田の残存している部位は黒染め不良で汚れになりむしろそれなりの実感が出てこのまま放置とする. さて窓硝子と点灯が未作業であるが, どうしてもここで休憩となる. 2019年11月23日 完成. モデルシダーの点灯は本当に苦労です.

完成を急いで失敗ばかり. LED は瞬間接着剤で固定しその上に赤のレジンを載せましたがいまいちでした. 前照灯はリード線を通すために硝子を一部削ったのですが上手くいかず. 極めつきは指紋などで汚れた側面をアルコールで拭ったら塗装がムラになってしまったことです. 結局一部をマスキングして側面のみトビカで再塗装したのですがナンバーの上の部分などが汚くなっています. 2019.11.23

モデルシダーの点灯セットについて

前照灯のリード線はテフロン線というエナメル線が進化したと思われる単芯の銅線で出来ていますが非常に短いのです. 途中を継ぐのは結構なこつがいるのです. まだまだ課題があり, 絶縁処理をいい加減にしてしまうので収納するときにリード線を引っ張ると継いだ部分が寄ってショートしてしまうのです. いい加減な絶縁処理はテープで 2 線を挟み込んで接着するという方法で, 並列の線はお互いに近づく方向に力がかかってテープの中をスライドしてしまうのです. これに気付いたのはまだ最近です. 別々に絶縁するのが正しいようです.

ED16

実車は EF 52 に次いで製造された比較的初期の国産電気機関車である.  この模型は 2021 年に入手した. 輸入電気機関車以外にはあまり投資していないのでヤフオクに出ていた鉄道模型社製の中古格安品である.

購入時に片側のデッキが外れていた. 外れている部位を半田付けするには一旦半田を一部外してやり直しが必要である. しかしコテの熱で手すりがさらに外れてしまうのでやっかいである. とりあえずの取り付けで慌ててやったらゆがんでついてまった. 車軸は円形ナットで締めるタイプで緩んでいる部分は台車から外して締め直した. モーターはカワイ製で整流子部分を 2-26 で拭き取ると直ちに動いた. 特にそれ以上手を入れなくてもちゃんと走行するのは驚きであった. 集電シュー無しでも軸受けが注油などで汚れていないためかある程度集電ができている様だ. ハンダ付けの様子からキットの組み立ては素人と推察するが組み立てはかなり正確にされている. 真鍮の車輪はスポークでないのも味であるがこのまま掃除だけにするか, スポーク車輪に履き替えるか迷った. スポーク車輪は手に入れてあるが換えようとするとねじのピッチが異なって固くてはまらないのだ. 車軸を変更する作業は大変だ. 全く重錘が載っていないがオリジナルからないのであろう. ネットにはシャーシを付けて重錘を付ける工夫をしているものがあった. 私は左右を渡す梁を帯板で作りその上に乗せることにした.

さてエンドウ製と思われる 15.5mm スポーク輪が手持ちであったので換装を企てることにした. 先述のように車軸ごと換えなければならないのでまずは手持ちの車軸で適切なものを選択. ギヤ抜きは購入してあったギヤプーラーを使用した. 交換してモーターを回すと車輪は台車のなかを左右方向にぶれて移動するが速さが変化する. これは車軸が微妙に太くなったために奥に入るとブレーキがかかるという訳らしい. つまりは軸受けの孔が先細りと言うことなのだ. これはルーターで少しずつ車軸孔を広げていくしかないが, これが意外に難工事であった.ワッシャーをかませてあまり奥まで車軸が移動しないようにするという手もある.

分解しブラスクリーンとマジックリンで洗浄したところ.

塗装はボディーはメタリックブルーにシアンを混ぜたもの. もう少し深みのある青にしたかったが実現できず. シャーシなどはボークスのサーフェイサー灰色の上にMr カラーのつや消し黒を吹き付けた. トビカトップガードはいつも通電性が問題となるので今回は避けた. エンドウ製車輪はスポークが繊細で精密感を up するのに一役買ってくれた. エンドウの集電シューを用いたが設置には直接ジェルの瞬間接着剤を用いた. 前輪従輪は金属製では常にショートの原因となるのでオリジナルのプラスチックタイヤ製にした. まともに走るようになるまでの調整には大変苦労した. モーターを積んでいない方の台車はすべて絶縁車輪であり (非絶縁車輪が不足) 軸集電はできていない. 新品ではエンドウ製の車輪は手に入りにくいが net では 「れーるぎゃらりーろっこう」に在庫があった. しまった, 購入してから製作するべきであった. 台車は一部瞬間接着剤で固めてしまった  (2022.4.3).

ED20

ED20 は小型の国産電気機関車ですが, 機械美とかわいらしさを兼ね合わせ持っています. Wiki によると, 富士身延鉄道200形電気機関車は、富士身延鉄道(現在のJR東海身延線)が1927年(昭和2年)に新製した直流用電気機関車である. 保有事業者である富士身延鉄道の国有化に伴って本形式も国鉄(当時の鉄道省)籍へ編入され、ED20形と改番された. 作例の ED202 は最後は作並機関区に移動し仙石線で使用されたらしい. これは夢屋製のキットで, 部品は細部にわたりすばらしいのですが工作しにくい部分が有りました. 完成して時間が経過したため記憶が曖昧ですが, 台車はねじを締めてかちっと組み上がるタイプではなく, 少し余裕を持たせてあって, グニャグニャとし, いわゆる線路に車輪が追従できるような設計です. こういうことをイコライジングというのかも知れません. 私の下手な工作もあるのでしょうが, 台車枠と車輪の間に余裕がなく, イコライジングによって絶縁側の車輪が台車と微妙にショートするため不調でした. 恐らく軸孔を少しドリルで深くした, ないしは軸孔を大きくし過ぎて車輪の可動範囲が広がり, ショートしやすくなったのでしょう. イコライジングがあるが故に Fleischmann レールはポイントでの脱線も起きやすいです. このレールはポイント内で車輪の重みをフランジで受けて集電する区間が短いながら存在します. 日本型の車輪はフランジが浅いためその部位で車輪が沈み込み, 脱線の原因となります. 電気機関車キットの台車は, メーカーサイドで確実に組み上がるようにもう少し下調製してほしいものです. この車両の車輪は大方の国産キットとは異なり, クロームメッキではなく黒染めないしは黒メッキされていました. 裏面をみておわかりのようにエンドウ製の集電シューキットを全車輪に組み入れました. 車輪の踏面での集電です. 撮影をきっかけに走行させてみましたがショートが原因と思われ時々停止しました. それがなければ MPギヤ 2 軸での可動のスムーズさは類を見ません. 撮影時にナンバーが取り付けられていないことに気付きました.手すりの下部の固定ができていません. ずいぶん時間が空いて, 点灯工作 (2020.12.31) 施行後にやっとビデオ撮影しました.その後, 点灯工作を終了してビデオ撮影した.

ED26

ED級 輸入電機機関車 (その3) へ移動しました.

ED40

東武鉄道の ED40 は昭和20年の東芝製です. 東芝やWestinghouse など原発の現存メーカーの多くが昔は電気機関車を製造していたわけです. ワールド工芸製キットから製作. 動力ユニットも自分で組むのですが直角を出すのにこつがいります.

2018.10.30 重い腰を上げて塗装開始.分解し, まずは洗浄へ.ブラスクリーン+マジックリン, 少量でも混じると塩素発生!!

この後プライマー,ガイアノーツメタリックグリーンと塗装を進めたが大失敗でした. 塗料のかき混ぜが不充分で塗料の上清のみを取ってきていたわけで全くうまくいかないはず. 塗り直してもまだ下手でした.

ED42 (天賞堂製完成品)

輸入電気機関車の ED41 をコピーし国産化したのがこの ED42 です. 信越本線横川~軽井沢間の有名なアプト式の路線を走行した電気機関車で, スコッチヨークが魅力的です. 小学生のときに垂涎, 高嶺の花でした.  天賞堂製の中古で, 相場より結構な高額でカラマツトレインでの購入, 観察すると軸箱可動仕様で 2モーター, 比較的きれいな品物でした. 最近 ED42 を ED41 に改造して輸入電機にしようと思案中で, もう一台入手を計画中. 整備している内にカーブで動かなくなり, 原因究明には時間がかかりました. カーブでモーターがシャーシに接触するため, メーカーが貼っていたショート防止用のテープに寿命がきて, 破れていたためと判明. カーブでの停止ではショートの部位を見つけるのは本当に苦労です.

名鉄デキ 379 キット (ED 22 類似 国産)

アニメフィギュア系中古グッズ屋さんで手に入れました. 私は ED33 という ED22 より重い, もうひと回り大きいのを探していたのですが, これをみたときにうっかり見つけたと勘違いしました. 検索すると名鉄が輸入した ED22 をその後国産化したものでした. 新品定価は 36000円を 30000円という高額で入手. 実はED22 とほぼ同じですから, WH 風の ARUの 製品と比べてしまいます. 2020/02/23 この時フクシマ製の ED22 は非入手.

Wiki によりますと 自重は 24.82t (371・372)24.31t(373・374)24.8t  375~379)でした. 371 と 372 は 輸入機の ED22 ですから国産化した 379 はそれより 20kg 軽いようです. 寸法も多少異なるようです.

従来のキットとはひと味異なり, 洋白のエッチング板を合わせて製作します. エッチング板は厚めと薄めの二種類入っており, 一部は骨組みになり, 一部はその上に貼り付けるというスタイルですが, 羽目合わせに切り欠きがあって互いに噛み合うようになっています. レゴスタイルと名付けました. 噛み合う孔をハンダで詰めてしまったりすると上手く工作が進みません. 一旦こつをつかむと 精度は高く, 誤差 0.1mm 以下の納得がいく仕上がりです. 少しずつずれを修正していくと最後はぴったりと合います. 上の写真はボンネットの側板のみ接着済みでそれ以外は骨格を組立てたところです.

それでも多少の隙間が出来ており完璧な工作は困難です.

下は ED22 (風) (ARUモデル製) です.

輸入電機 ED22 と比較しようとARUモデルの ED22 ) を並べますと, ほとんどプロポーションは変わりないようです. 現物の ED22 は全長 9198mm 名鉄デキ 379 は 9258mm とあり, 60mm 後者が長い. これは 1/80 では1mmの差にもならない.   詳しくは輸入電機でもご覧下さい.

当初は16番 (HO) NSドライブユニット NSA-10.5S φ10.5 プレート車輪 Aタイプ (1 輌分 2 ユニットセット) を使用. Bタイプが手に入れば 4 軸駆動できるのですが手に入りませんでした. 2 モーターはトルクは不足で数両しか貨車が引けません. その後 NSB が手に入りましたが, 非常に高価でした (下写真).

変わり種 ED28 と並べてみました. ED28 は GE 製です. ED22 は元々は Westinghouse Boldwin 製です.

NS ユニットを 4 個導入してようやく 1 人前の牽引力ですが私の PWM コントローラーではひどい騒音がでます. このキットは Train 誌 No 4 に製作記事があることに気づきました. 塗装ですが, 現物にはゼブラ部分があってとても難しそうで, 今後の課題となりそうです.

デキ379 日本車輌名古屋工場=51/=三菱電機? 1929-03-21 E24.8tBB(1067) 車歴;1929-03-21製造→納入;愛知電気鉄道(愛知県);379→ 1936-12-00合併;名古屋鉄道(愛知県);デキ379→2007-07-01廃車 デキ371 Baldwin = / = Westinghouse 1925-01-00 E24.8t BB(1067) 車歴;1925-01-00製造→納入;愛知電鉄(愛知県);371→ 1936-12-00合併;名古屋鉄道(愛知県);デキ371→ 戦後借入;豊橋鉄道(愛知県);デキ371(名古屋鉄道時代なら転属)→返却→ 1968年廃車.

安達製作所  岳南 ED50 キット

上田温泉電軌デロ300形電気機関車は上田温泉電軌 (後の上田交通, 現・上田電鉄)が 1928 年 (昭和 3 年)に新製した電気機関車である. 後年, 名古屋鉄道に渡りキ500形と改称, さらに岳南鉄道へ譲渡されてED50形と再び改称された. キットは動力部分がパワートラックを使用するタイプ. 私鉄の電気機関車は概して車輪径が小さいからかこの仕様が多い. 製作過程の写真撮影はなし. デザインは一見仏壇風で, エキゾチックな感じから, 輸入電気機関車を連想する風情がある. 点灯工作未施行. 色はメタリックグリーンである.

近鉄デ52 (吉野鉄道) 夢屋 キット 製作記

近鉄デ 52 の妻面は輸入電気機関車のように 3 面に折れていると知ったのは最近である. 見た写真は Rail Magazine 39 号 1987.3  p 37 にあり, デ 51 と 52 が並んで正面近くから撮られたもので, 外周が 8 角形となる折れ妻の様子がよくわかる. デ 51 のほうはデッキがなく, 輸入電気機関車の ED 56 に似ている.

安井模型店にこのキットがあったはずと思い, 早速買いに行った. すでに発売から 30年ほど経過しており, スポンジは変性していた. 説明書はついているが全く必要最低限のことしか書かれてないので, 後述のように製作には骨が折れた. 動力を組むときの軸受けとなるスペーサーの向きや, 左右で違えるなどは説明がなければ試行錯誤で組むしかない. 車軸に車輪がねじ込めない事故があり, 計測ではシャフトの太さは 3 mm 雄ネジの部分は直径が 2.3 mm という変わった規格であった. そのような大きさのタップやダイスを手に入れることは困難なのだ. とにかくネジがきつくてはまらず, ルーターでわずかに軸孔を広げたりしてもはまらない.  諦めて安井模型店を再訪したら幸い在庫品があって, 不具合部品を一式換えていただけた. もしヤフオクで入手していたらこうはいかない. ちなみに店の人の話では夢屋さんが部品の不都合に応えていただけそうとのことでした.

モーターを留めるネジは片方が 2mm もう片方が1.7mm と, とんでもない話であった. 1.7mm ネジは流通が少なくなり規格違いのモーターが混在したのだろうか. 1.7mm のネジは取り付ける際にモーター台の孔をすり抜けてしまうので帯板からワッシャーの自作を要した. 前述のように説明書が簡単で台車の組み付け方がわかりにくい.

工作開始しました

後ろに見えるシャーシは早まって黒染めしてしまったが実際には床下器具をハンダ付けしてからが正解.

台車は上からインサイドギヤにネジで止める方式であらかじめ付けて組み立てる (やっかい).

側板, デッキ, シャーシの関係は把握困難, 説明がないのは非常につらいところです. 何事もなかったように製作してゆくところが鉄道模型ファンなのでしょうか. 模型店で購入, 前述の車軸問題以外にもパンタ台の欠品などにも対応していただく必要があり, 定価での購入に意味がありました.

側フレームとデッキは一体にしてシャーシにネジ止めできるようにした. 説明書には何も記載ないが.

見ての通りシャーシに開いている穴はモーターが通過しない. 従って製作手順はやっかいで, 台車とインサイドギヤをシャーシに取り付けてからでないとモーターを取り付けられない. 台車をシャーシに取り付ける際には, 車輪も外しておく必要がある. そうしないと車輪を床に落下させる事になる. そしてこのモーター取り付け台の孤を描いているところを見てほしい. カーブでモーター台がアングルと接触する. ここが接触しうるのは設計ミスで, ボディーを付けるとカーブでショートするのだがその原因が何なのかボディーを被せてしまうと中が見えず診断不能! 二つの台車はそれぞれ別の極性を持っており, カーブでそれぞれの台車で計 2 ヶ所の接触でショートをきたす, 特にFleishmann レールの小半径部分では確実.

絶縁側にはエンドウの絶縁シューキットを取り付けたが.  プラ板を絶縁材にしジェルタイプの瞬間接着剤を使用.

車輪を外すとこのよう. 今回はシューの当たりは車輪の踏面ではなく内側リムにした.

このあと細部に手を入れてほぼ生地完成です. ここでのキサゲ作業が重要ですがすぐに手を抜いてしまいます.

造形村 GK サーフェイサー・グレーを吹いた後に, ボディーはガイヤノーツのローズピンク, 側フレーム・デッキはサンシャインイエローをエアーブラシで吹いた. ローズピンクは思ったより落ち着いた色で, もっと派手な赤に近い色に塗られたものが経年変化を起こした感じが出ている.

前照灯には 2 灯ずつ LED を使用した.

上; 標識灯を点灯 LEDの上に赤色の紫外線硬化レジンを乗せた.

上; 前照灯の点灯 ガラスは透明レジンを使用

集電シューの効果もあり, 静粛でスムーズな走行が得られました.

実車については 川崎重工兵庫工場製造 1929年4月→納入  E49t BB 車歴;52→合併後の近畿日本鉄道 (吉野鉄道 (奈良県))(大阪府);→1975年9月20日廃車と機関車表にはありました.

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