HO 鉄道模型レイアウト

Fleischmann HOレイアウト製作

私が小学生の頃, 鉄道模型は16番(HO)全盛でした. お小遣いが足りず, 動力車4両と貨車数両を持っていただけで, 技術や知識が不十分なために宮沢製D50塗装済みキットすらスムーズに走行させることができず, 悶々としたまま年月が経過しました. その後日本型の完成品は引き続き高価であるどころかむしろますますの高嶺の花となり, 新たに手を出すことはできませんでした. 模型遊びなどすっかり離れて26年あまり経過した1996年頃のこと, 外国型鉄道模型という聞き慣れない言葉に惹かれて, 金山にあったモデルバーン名古屋店(後に岡崎に移転)を訪れました. この店のディスプレイは本当にすばらしく, ガラスのショウケースに収まった細長いジオラマもありました. 車両のみでなくヨーロッパの建築物群がすばらしかったのです. 元々ヨーロッパの風物が好きな私は本当にわくわくするばかりでした. 今まで経験したことがなかった建物のキット製作から入っていったことを記憶しています. そこに並んでいた車両は最初はプラスティックではなくブラス製であると信じ込んでいました. 店員の方からは声がけをしませんという張り紙がされており, ひと通り見て回ると, 逆に当方から声をかけて質問する羽目に陥るのですが, これはなかなかな良かったです. 何回目かの訪問で Fleischmann の初心者向けセットを購入し, 第一歩を踏み出し一から出直し, まずは狭いところでも遊べる外国型HOのコンセプトに感心したものです. 当時の店長小林さんに是非はまってくださいと声をかけられ, 小学生以来果たせなかったジオラマ製作の夢を予算的に実現可能な外国型HOゲージで実現しようとするにいたったわけです.

2000年の Fleischmann カタログが手元に残っており確認しますと, 種々の layout の記載があるものの中で最も立派なものをそのまま作製したのでした(上図). 内外周のエンドレス, 転車台とヤードがあるものですが外周は半径420mm, そしてその一部に短距離ですが半径 356.5mm が含まれています, 内周半径はそれと同じです. カタログによるとレール全体の大きさは 228×88cmです. 外国型のほとんどの車両がこの内周を問題なく走行します. 日本型では最も小半径でも600mm(60cm)という規格ですから直径にすれば1200mmです. これは120cmであり, 外国型はこれに比較すれば非常にコンパクトに layout 作製ができることが分かります. アメリカ型の超大型蒸気機関車は詳しくないのでこのような小半径レールを走行できるのか私にはわかりませんが.

小林店長さんは鉄道模型の本来の醍醐味は手作りにあるというお考えでこの言葉もまた耳から離れませんでした. 外国型で再開しながら, もの作りの楽しみを求めて久しぶりに安井模型を訪れ, 小型の動力車から初め, すこしずつ日本型でのブラスキット作製の腕を磨いてきました. これは後にぶち当たる極めて困難な道を歩くことになる最初です. 製作に関しては実際には現在でも半田付け工作は修行中です.

実は Fleischmann の線路も思いのほか問題があります. ショートして過電流が流れるとポイントの内部で加熱をきたしプラスチックの融解を生じ壊れてしまうのです. 線路を守るための過電流対策がコントローラーに必要ですが, 私のコントローラーは手作りでこの対策がないのです.

このレイアウトも既に年月が経過し, レールは経年変化で歪みを生じており, 気温の差によって上下の湾曲が生じてしまっています. これは釘打ちを修正すれば反りが戻るのですが. 設置場所の気温変化が激しいので仕方がありません. 実は芝が生えた紙(レイアウトシート)の上にレールを敷いたのが失敗の元でした.

建造物は Kibri 社のものが多いです. Fleischmann 製の扇形機関庫ですが屋根は外してあります. 転車台などは滅多に動かしません. どうしてかというと最初に動くことを確認するとそれでまあいいかということになり, しばらく放置するとレールがさびてしまい走行しなくなるからです. 転車台のゆっくりした動きは私の短気には合いません.

背景の印刷物は最低です.紙の質が悪く湿気で生じるしわに悩まされます. 結局両面テープなどで簡易的にした工作は経年で良い結果が出ません. 確実にしないとダメです. さて困難な道と書きましたがそれはいうまでもなく日本型の製品やキット完成させたものをこのジオラマ上を走行させることの困難です.

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