ED級 輸入電気機関車(recommended)

ED級 輸入電気機関車

大正末期から昭和初期にかけて, 当時の鉄道省は欧米から種々の電気機関車を輸入し, 研究参考にした結果, 本邦初の電気機関車を製造するに至ったのです. それとは別に各地の私鉄が小型の電気機関車を輸入したという歴史もあります. いずれにしても輸入電気機関車は欧米風ジオラマには良くマッチするはずです. 上のアイキャッチ画像の車両はナンバーが ED57 ですが実際は ED54 です, お許し下さい.

ED10, ED11, ED12, ED15(国産), ED17, ED17-2, ED17-3, ED17-4
(更新中) , ED18, ED19, ED41, ED51, ED54, ED56, ED57, 上信デキ1 E43, ED22

ED42(国産)

ED10(完成品)

ED10 (1000型)は輸入電気機関車のうち最初期に陸揚げされたものの一つです. 1925年(大正14年)12月の東海道本線電化用として, アメリカのウェスティングハウス・エレクトリック(Westinghouse/WH・電気部分)とボールドウィン(Baldwin・機械部分)により2両が製造されました. 手に入れたこの車両はしなのマイクロ製の完成品で珍しいオリーブ色で塗装されています. まだカラー写真が普及していない時代と考えると, 実物の色は写真から見ることはないのでは. すると記録からこの模型の色は塗られたのでしょうか. それとも人の見た記憶から? 果たして模型が設計された段階で実車が存在したのでしょうか?

底面のネジを緩めて分解を試みたのですがデッキの手すりは本体とシャーシ間で固定されており不可能でした. 塗装が剥がれる危険がありあきらめました. 結果集電機構に手を入れることができないのですが製造から年月がたっている割にはぎくしゃくせずに良好な走行です. 2モーター装備でがっちりとした作りであり, 仕上げも優れています. 最近正面にナンバーを貼ったついでに磨き上げたので写真を入れ替えました.

ED10斜め写真

ED11(つぼみ半完成キット)

1970年, 大阪で開かれた万博に親と出かけず, 代わりに小遣いをもらって, 当時まだ五条橋のたもとにあった安井模型でこのつぼみ堂ED11 未塗装半完成キットを購入しました. 当時は天井から飛行機の模型など多数つり下がっていて, 模型店が鉄道以外のものもいろいろ扱っていたことを思い起こします. 上の写真はレストア前の状態で, 小~中学時代に茶色のペンキを刷毛で塗ったもの. この電機は現在も時々ヤフオクに出回っているのを目にし, 鉄道模型人口を増加させるのに一役かった貴重な製品に間違いないと思います. この輸入電気機関車コレクションはこの1台から始まっており, 先日ED54を手に入れるまで実に48年が経過しました.  

まじめにレストアに取り組んだ初期の車両の一つです. 窓ガラスは最近貼りました. 中の黄色い配線が見えてしまいます. 砂箱は新装追加. 台車はトビカトップガードで塗装. 車体はぶどう色ですが完全つや消しでクリヤは吹いていません. 大きな碍子が目立ちますがオリジナルの陶磁器製を尊重してそのままにしています. パンタグラフはレバーでラッチが動いてリリースされるタイプ. シンプルな割には解放テコなどもちゃんとディテールがあります. リベットの表現も秀逸です. 点灯はしていませんが前照灯などは電灯を入れるスペースがない構造です. この車両はやけにスピードが出るのが特徴.

全車輪にエンドウ製の集電シューセットを装着.  車輪の踏面はクロームメッキが剥がれ, 汚れが付きやすいです. 地元にこの電機の実物があるのですがまだ見に行っていません. もう少しお待ちください. 写真に撮ってくる予定です.

ED12

ヤフオクで落札, 泣く子も黙る鉄道模型社製のキットをどなたかが組んだもの. 付いてきた外箱は紛れもなく鉄道模型社のものでした. 写真は売り手が撮った購入時のもの. 元はED12ではなくE51/E52であり, 西武鉄道に売却されてからのナンバーである. 運転室前の窓が開けられていますので改造後である.

上の写真はレストア前の状態

これらは黒染め後. 上手く染まりませんでした.

下部の前照灯を追加

ブレーキシリンダなどを追加. このあとトビカトップガードを吹いた.

ボディーの塗装はいったん剥離し, 輸入時の姿に近づけるために側面窓の一部を手元にあった波板でふさぎました. 西武に移ってからの現物の色は印象的なピンクレッドですがそのまねをして実物と異なる色になるのも嫌なのでまったく異なるメタリックブルーにしました. さらにクリヤも吹いて光沢を出しています. 昔このような色のO ゲージのEBを持っていましたが, その懐かしい色に近い塗装になったかと思います. 細部はきれいではないのですがそこは鉄道模型社製+素人工作でお許しを. 黒は黒染め後に失敗を隠すためにトビカトップガード. 床板はブラスブラックで黒染めしてみました.

ほぼ全車輪に集電シューを装着. 車輪の内側から集電シューを車輪側面に当てています. 絶縁はスポークの外周にあるタイプで, 車輪最外周に上手くシューを当てないとスポーク部との間でショートしてスパークを生じます.

下部の前照灯も造設. 但しこれは標識灯として赤色のLEDがつくようにしました. 上部の前照灯は取り付け位置を下げました. 前進でもすこしテールが点灯してしまいます. 実物の製造会社はスイスのブラウン・ボベリ(Brown Boveri Co.:BBC社. 電装品担当)・シュリーレン(Schweizerische Wagonsfabrik Schileren:SWS社.機械装置担当)の2社合同により2両が製造された.以下の写真はナンバーを付けて,標識灯にUVレジン工作によりレンズを取り付けた状態です.

ED12 のナンバーは3つしか作れませんでした.仕方なくこちら側の正面には ED10 の余ったナンバーを貼りました.許して下さい

動画は以下です

ED 14

ED11と同様GE社製の輸入電気機関車で ED11とよく似ています. 最近出版されたED11+14の写真集を見るとリベットが目立ち, メカニカルで無骨な外観です. これも安達製作所製のキットを組みましたが普通に作るとデッキに付いているステップに台車が干渉して小半径レールは走行できません. そこでステップは台車に付け変えています. するとデッキからでた手すりが本来は付いているステップに付かなくなるのでフリーになっています. ED11より車輪が一回り大きいのが特徴です.

次のED15よりかなり後に製作しておりこつをつかんでいたようすで, 台車はあまり苦労なく組んだ記憶. しかし基本構造はED15と同じ.但し1ヶ所異なるのは台車の側板はこちらのほうが厚手でひずまないこと. ED15は柔らかでネジを締めると側板が容易に反ってしまうのです. 鉄道模型工作は製作者の総合能力が試されます. せっかちな私が忙しい時間をぬっての工作では失敗が多々です. ことに時間が必要な塗装は最も苦手な事の一つです. 一回失敗を経験すると二度としないのは高湿度のときの吹きつけ塗装です. しかし折角時間を作ったときに限って雨であったりします. さてこの車両はギヤボックスが未塗装で, 塗装技術がまだ不十分な頃に組み立てているので先を急ぐとこういうことになります. この場合ギヤボックスは組み付ける前に黒染めなどの塗装をするべきでした. 台車の奥に見え隠れしますがエンドウの集電セットが全車輪に装着されています. 必然的に走行性能は優れています.

ED15

この機関車は輸入電気機関車ではないにもかかわらずいろいろな資料で輸入電気機関車の中に入れて論じられます. 製造は日立製作所で大正13年完成です. 最近機械遺産に認定されました. 模型は安達製作所のキットを組んだもの. 動力伝達装置の部分も完全にキット化されている製品で, 前述のED14と共に真に作る楽しみをもたらしてくれます. 例によって小半径レールを走行させるのは課題があります. 砂箱が台車の間にある空気ボンベに当たるので, 空気ボンベの位置や砂箱の装着に微妙な調製が必要です. 安達製作所のキットは簡単に見えてどうしようもなく難しい部分があります. この機種は台車の組み方がネックです. 指や手が何本もあれば解決できるだけのことかも知れませんが, 一人で組むのには困ることがあるわけです. ネジ組みでかちっと固まるわけではなく, 何となく一番良いところで固定しておいてハンダを付ける.それが最終的に適切なものであるために何回も試行錯誤を繰り返す.そういう部分があります. 安達さんはそういう困難があることを百も承知で, 工作者の創意工夫する部分をわざと残しているのだろうかと思います. しかし初心者にとっては非常に不親切といえます.  作品は側面下部のステイのような部品がちゃんと水平に装着されていないかひずんでいるように写っています. 作り直しが必要かも知れませんが. これはかなり趣味再開初期の製作で, 技術力不足です. ハンダのはみ出しが目立ち, 塗装もしていません. 実は完成させてみたら自分の好きなスタイルではなかったというのも一つの理由かも知れません. パンタ同志の間隔をもう少し離すとプロポーションが良くなるかもと考え完成時には移動しています.

さて2018.5 作品に塗装がしたくなり触っているうちに, 改めて手を加えようという気持ちになりました. 手を加えると言っても台車組みでネジで締めるべきところをはんだ付けしてしまった部位を直すぐらいとたかをくくっていた. 10年以上前に製作したこれの台車をバラしていくと, 再組み立が大変な事に気付きかといって元には戻れず. 部品を台車枠に付けるときの順序なども大事で, 軸箱板バネを台車側板に付けるときには全面はんだ付けは原則にもかかわらず一部だけのはんだ付けだったために他の部をはんだをし直すときに融解してすべてはずれてしまう. 部分修正は不可能で, 熱容量上重い部品からハンダするという原則に従ってやり直す必要があります. 最も困難なのは, 台車側板の前後に付く梁を渡すためのL字型の小さな金具を直角に正しくハンダ付けするところです. 直角を出してはんだ付けが極めて困難なので, 組み上げてネジを締めると台車が微妙にひずむために車軸を噛んで車輪が回らないか抵抗を感じるようになる事です.台車を正確に三次元的に四角く組むことが難しいと言うことです.

台車枠を組み直しトビカトップガードで塗装しました.

車体にも手を入れて, ブラスクリーンで洗浄後, 造形村 GKサーフェイサー・グレーで下塗り. ベンチレーターの目詰まりが目立ち直さないといけません.

サーフェイサー塗装後は余分なはんだやゴミが良くわかるので, この段階で手直しをすることが大事なようです. ステップの上に余分なはんだの塊!! 後にこれは削り取りました. 前照灯は配線の穴を穿つときに傷つけてしまった.

ギヤはバラ部品からの手組みです. 今回のレストアによりエンドウの集電シューセットを装着した状態. 左手前は絶縁側でありシューは本体とは絶縁されプラスチックネジでの固定. 右手前は非絶縁側でギヤ枠とはんだ付けし通電. それぞれ対側は逆の集電方式です.  2018.6.5

裏蓋を外して見るとギヤは一部はプラスチックでした.気がつかずにはんだごてを当てていますのでひやひやものです. ついでにグリスアップもしました.

エンドウの集電シューセットに付いているシャーシ側のユニットを取り付けたところ. シュー側の上方に弯曲させた部分はこの板と接点を作ります. この使用方法が正規の方法ですが接点を設けたくないときには直接結線してしまいます. トビカトップガードはおそらく成分がカーボンのため通電するので, はんだのはみ出しでもショートするので要注意.

その後先ほどのサーフェイサーの上にガイアノーツぶどう色1号をスプレーしたのですが ED41 の時と同様な現象で表面が梨地になってしまい, やむなくやり直しを決心し, 塗装剥離剤でどろどろに. 結局プライマーはFujiと書かれたメーカーのものに変更, 少し黄色い液体です. プライマーを吹いた段階で表面は平滑で光っております. スプレーワークは吐出量と距離の問題が複雑で. 相当こつがあり, 一度上手くいっても次にはその時のこつを忘れてしまうのがいけません. 要するに経験が必要. その後も涙ぐましい努力後にようやくほぼ完成. 側面の配管をするのを忘れています. オリジナルと全く異なるのはパンタグラフの間隔を開けたことです. モデルシダーのLED キットはなぜか必ず調整中に壊れてしまい, これも何度もやり直し. LED の形態が丸見えでこの後赤のレジンで隠しました.

両パンタを通常よりも前ないしは後方に移動した結果, 他の輸入電気機関車の形態に近づきバランス良好に. パンタ碍子の位置は前方の孔を後方用にずらしたという恰好で工作を省力化しています.

2018.7.29 撮影

このキットは初心者には完成不可能だと結論せざるを得ません. 台車だけはネジ止めだけで完成できるよう半完成にしておくべきではないでしょうか. 今思えば適切な治具の力を借りれば可能です. メーカーサイドで治具を使って台車の前後の梁を固定する金具を適切な場所に半田付けをして置いていただくと本当に助かるのですが.

ED 17

ED13以後はED17 グループにまとめられる類似車両が多数あります. 作品はやはり安達製のED17キットから作製したもの.  ドロップや挽き物部品が多数ありました. この車両も半田ごての技術が足りずに苦労したものです. 部品の熱容量を考えながらハンダ付けをできるようになると3つ以上のものを同時に付けことが可能です. 例えば大きな部品から付けていきますが, 元に付けたものに熱が回って取れてしまうの予防するのに熱を逃がす工夫をしながら次のハンダ付けする技がその一つ. さてこのED17ですがstepをぐにゃりと曲げて小径レール走行時の台車の偏位干渉から逃げる工夫をしています. もう少しなんとか工夫しないとかっこわるいですが. いっそstepを台車に固定するのが良かったかも知れません. こうして昔の作品を見ているとバラバラにして再度組み立て直したくなります.そういうことができるのがブラスキットの利点でつきない魅力でしょうか. 良く見ると側面ベンチレーターの配列はずれが目立ち,これをきれいに整列させるのは本当に高い技術が必要です.

ED17 つぼみ堂製

つぼみ堂のED17ですが, ヤフオクのきれいな写真に惹かれて完成品を入札

私の推察ではこの車両はつぼみ製のオリジナルに前所持者が手を加えたもので, ハンドレールノブがくりっと丸い形態をしており, これが全体のレベルを上げています. 蒸機用部品の流用でしょうか. この車両も台車が左右に振れたときに梯子との干渉があり, 可動域の制限みならずショートもします.上写真で梯子の取り付け部にヒンジを設けて逃げるように私が改造しましたがこのままではカーブではショートするため, 絶縁も必要. またこのパンタグラフの碍子は ED11 と同じようにオーバースケールと思いますが, オリジナルを尊重しています. 塗装はどうするか悩んでしまいますが,このままでも結構美しいです.

動力系は独特な改造がされており, 興味深い構造になっています. ピニオンギヤが車軸に接着剤で付けられており, 両軸モーターで駆動.残念ながらウオームとの間が少しタイトなため, 雑音が出ます. 後日ウオームとピニオンの隙間を少々空けるためにモーターに付けてある四角い box 状の部分と台車枕梁の間に真鍮板を挿入することに成功. 当初ピアノ線による車輪踏面を押す形式の集電シューで燐青銅板のしなやかシューに置換.しかしこのピアノ線を切断するときに大変なことが起きました.Xuron フラッシュカッター ニッパー 2175 で切断しようとして刃を壊してしまったのです.ヤフオクをウオッチしておりますとこの作者は同様の品を時々出品されており, つぼみ製の ED17 を上手にグレードアップして再販しておられます.

ED17 鉄道模型社製

2018年7月にカラマツトレインのフェアで購入したもの.2モーターだが片側のモーターを固定する台は半田がはずれており, かなり改修を必要とした.ベンチレーターはエッチングで, 凹凸感には乏しいものの凹部にはきれいな茶色の塗装が施されており, なかなか個性的な趣である.金属部分は銀色に光っていて, どういう素材なのか不詳.なぜか錆びてはいない. 前の持ち主がクロームメッキを施した可能性もある.ネットで見る限りにはこれと同じ仕上がりの写真はなく,メーカーの完成品とは考えにくい.碍子は黄色く変色している.車輪はスポークではなく,また車輪の取り付け方も車軸に直接ねじ込む形式ではなくルレットが切られた小ナットで締め付けるタイプ.このタイプでは時々このナットが緩んでいるのに気付かずに急に走行しなくなって原因がわからずに困惑することがある.

絶縁側には集電シューを新たに装着.時々片側のモーターが停止するのだが原因不明であった.モーター同士は結線しているので片側のモーターだけがが停止することは理論的にあり得ないので困っていたが, 結局ビニール被覆内での断線が確認された. カーブではショートして停止するので絶縁テープを様々な場所に貼付している. まだまだ完成には至らない. 螺子は独特なマイナス螺子であり締め付けには苦労. かといってプラス螺子に変更してしまうのもオリジナルを重んじる一心で避けてしまう. 一見台車と車体に余分な隙間があるために腰高でバランスが悪く見える.

時間的に逆転するが後に出てくる ED177 の改造過程に味をしめこの鉄模社 ED173 にも手を加えることにした.スパイクモデルの 15.5mm スポーク車輪の新品をIMONで購入, ネジの規格は同じで, 抑えネジも使用できた. 台車にはブレーキ装置を簡単にしつらえ, 解放てこも装着.

上は塗料をはがしたところで, ホームセンターの塗装剥離剤は新しい製品があって刺激が少なくなった. 剥がした結果ボディーは洋白製らしいとわかった. エッチングのみでは立体感に乏しいのでIMON から発売されているベンチレーターの部品を半田で付けした

元はこのとうりでした

ボディーとの距離を数mm 縮めた結果腰高感が改善され, 見違えるようになった. 折角スポーク輪に変更したがあまり効果がない. 台車フレームの上下高で車輪が隠されてしまう. このあとはハンドレールノブの工作も待っている.

ED17  鉄道模型社製その2  ED177

鉄模社のこの機種は net で検索してもあまり出てこず, 数が出なかったのかもしれません. ヤフオクで1万円以下で入手しました. 私の観察する限りでは完成品ないしは半完成キットでしょうか. ところどころあまり上手くない半田付けの部分があります. 非常に興味深いことには台車がかしめで組立てられています. 掃除をするために最低限度の分解をしたいにもかかわらずネジではなく銅製のリベットでかしめられていてどうにもなりません. 仕方なく片側だけリベットの頭を切断切削後にはずしてしまいました. n-ヘキサンで洗浄するとこの写真とは見違えてきれいになりました. 真鍮は表面に油汚れがあるとあまり錆びないようです. 購入時片側モーターのブラシをバネで押しつけて固定するキャップ型のネジの脱落紛失を発見しましたが, バネはちゃんと残っていました. キャップは手持ちのパーツから工夫して作製に成功. モーターは洗浄のみで復活しました. ブラシ部分は呉2-26 などで接点復活させます.

塗装を剥がして組み直す予定です. 請うご期待(2019.5.1) 車輪はスポークに変更予定です.

剥離剤で塗装を剥がしブラスクリーンにも付けましたが古いからか錆がところどころ残存です. 気にせずに手持ちの部品から前照灯などを付けていきます. ハンドレールも改装中の状態. ハンドレールノブは高さが 2mm で, ややオーバースケールでした. 1.8mm の手持ちとの混合になりそうです. この作業は非常に根気がいります.

インサイドギヤに用いられたギヤは切削加工された精密なもので, プレス製ではなくきれいにすると輝きを放ちます. 車輪は ED19 改造時に交換したものを流用したが同時代の部品と思われ, 良く適合しました. この車輪も軸にネジが切られていないのですが車軸にきられたネジの外径よりわずかに小さい孔が車輪に開けられており, ある程度ねじ込むことが可能でその後にロレットの切られた丸ナットで締めておきます. 多少偏心がありますが妥協です.

台車枠ですが片側はなぜか黒染め済みです. 黒染めでない方は塗装されており剥がしました.

銅製のリベットでかしめ固定されていました. リベットを取り去った後の孔の径は1.7mmのネジの下穴に近似, 枕梁にはタップを立てました. 台車外枠の孔は逆にすこし広げます.

安井模型で部品を探しますと上写真の右は少し小ぶりですが天賞堂製の電気機関車用の砂箱が 8個で450円でした. 旧価格での販売で助かります. 左は珊瑚模型製のハンドレールノブですが蒸気機関車用でクリッとした丸い部分の表現はいまいちです. 2つ前のつぼみED17の前の持ち主が改造に使用した部品はもう少し高級感があります. 挽きものでしょうか.

ピントが合っていませんがこれは安達製の砂撒き管元栓で, 天賞堂製の砂箱にドリルで孔を開けて半田付けしたのがもう一つ上の砂箱+砂撒き管の写真です.

ボディースカートの部分には 1mm channel 材を半田付けしてすこし丈を伸ばしました.すこしでも腰高感を隠そうとしました. 1mm程まだ高いです.台車にはブレーキ装置を追加.

ツーモーターでしかも片側の台車だけ黒染めされているのは不自然であり, 異なる2台から構成されたらしい. 現状でもわずかに車体が高い位置にあり, 調製を進めます.


構造上ネジは使いにくいのでボルスターとの間の絶縁を考慮してまずはプラ板を2液接着剤で エンドウ集電シューに貼付した. あらかじめ配線は済ませて置くのが無難である.


斜め上から見るとこのような状態

下から見るとこうです. モーターを取り付ける台が邪魔するのでシューは前後方向に逃げて接着する必要があって, ネジより接着剤のほうが任意の位置に決まるので便利である.

台車はトビカトップガードで塗装した. スパイクモデル製の解放てこを装着, 残念ながら良いカプラーポケットが見つからない.

構造的にシャーシがなく上の金具を車体にネジ締めてあり, これに台車を取り付けている. 寸法違いなのだろう, 車体高を下げるためにネジの位置を数mm変更してタップを立て直した.

艶なしになってしまい, またしても塗装が失敗です.

ED18

これは安達製のキットを組んだもの. ED18 は ED17 とは台車の形状が異なり, ED17を作るとまたこれも作りたくなります. 実車では軸重軽減のための設計変更とされていますが, 模型でのこの表現はずいぶんと苦労があると思われます. このED17, 18 の組立て終了後塗装しようとした頃の事, いずれの模型店でもまたネット上においてもぶどう色の塗料がありませんでした. 仕方なくタミヤのスプレーカラーでまるで戦車のような茶色を塗ってしまった訳ですが. まあ今のところ塗り替える気はしません. ED17と異なり新作キットであり, 値段もしますが, ギヤも新作で, MPギヤ風の完成品で組み立ては楽でした. しかし台車枠の組み立ては手がもう一ついるという工作を強いられ, テープなどを補助に使用する工夫が必要. そういう作業を助けるのが治具 (ジグと発音する) なのですが, 自分で治具を製作する必要があるのかもしれません.

ED 19

まずはヤフオクで購入時の持ち主の撮っていた写真です.

ヤフオクで完成品を手に入れました. かつて飯田線を走った人気電気機関車で, 実機は Westinghouse Baldwin 製です. EF51 と同じであり, Westinghouse は原子力発電のメーカーですが, 東芝が昨今買収して失敗したところです. かなり手の込んだ工作が追加されたものです. いわゆるウエザリング塗装も施され, すばらしい外観に仕上がっています. 以下が購入時の持ち主の文言です.

「かなり古い歌川模型さんのED53のキット(入手時はジャンク)を、 ED19・6号機として作りました. 外観のほとんどの部分をスクラッチにて追加しています.  外観はウェザリングが施して有ります. ライトはヘッド・テール共にLEDにて点灯します. 走行は, 元々このキットは走らせるのが難しいと聞いていましたので, ウエイトを補充してあります. 構造上の問題で, 車輪台枠が, サイドタンクに接触しますので, 小さなカーブの走行は厳しいです. R550は走行可能です. 動輪4軸から集電していますが, 少々非力のようです」

このED19 私が以下のように改造しました

モーターは換装されていたが1モーターで, モーターの自重が軽いためかトルクがでず, 重めの旧型モーターに再換装しました. 車輪に開けられた穴にねじが切られていない旧式で, 車軸には外側からロレットが切られた小ナットで留めるタイプでした.  この方式では偏心が生じやすく, しかも頻繁にねじが緩んでしまうため15.5mm スポーク車輪の新品を購入. 同時に車軸も取り替えることにしました. インサイドギヤは同規格新品は手に入らず換装不能. したがってインサイドギヤはついていたものを使用. 残念ながらピニオンはねじ止めではなくかしめ止め. 車軸を変更するために一旦ギヤを軸から抜く必要があるが万力の上で軸を叩きギヤを抜きました. 新しい車軸にギヤをハンダ付けし換装成功. 集電装置のリード線付着部は90度跳ね上がってる部分があって微妙にインサイドギヤの枠に当たりショートしていることに長時間気付かず, ギクシャク運転の原因がわかず, 悶々の時間ロス. 私の老眼が災いしているようだ. 車軸は交換によって微妙に長くなったため, 軸孔は切削して深くしなければいけなかった.  旧型のモーターの上に鉛板を重ねたものを接着剤で補充. これでかなりトルクが増し, スリップが減少. 以下がレストア後の姿です.

途中で結線が全て不明になってしまい順列組み合わせで元に戻した. また, 遊離した電線が1本車体内に入って隠れてしまいしばらくそのことに気付かずそのままで走らせていた. もとの集電方法では非絶縁側は軸集電であり, いつもの方法でタイヤ部分での集電に変更し, 直接結線したので文字通りの全車輪集電となった. 先従輪を装着すると途端にぎくしゃく運転ないしは停止. 台車枠の幅が狭くカーブの内側で車輪と台車枠が接触し, ショートするらしい. 特に絶縁側にテープを張り巡らせる. そのようにしても不思議な現象があり,一方向には比較的スムーズに走行するものの対側方向はスムーズさに欠けており, 微妙に加速の仕方がおかしい,前持ち主のタイヤ側面での集電に問題がある可能性がある. 私の方式で換装が望ましいかも. このような小型のED型電機でも先従輪があると必ず問題を生じる. 日本型は本体の割にはレールの幅が広いプロポーションでありこの模型ではその欠点をカバーするかのように台車の幅がギリギリで設計されており, 小半径レールの走行には非常に不利な条件がそろっている. さてその後もいろいろ不調な時期があったもののすこしづつ改善し, かなり快走するようになった. 手を入れただけ良くなるのも 16番/HO の醍醐味.

ED41
(天賞堂中古ED42→ED41改造製作記)

中古不動のED42を購入し, ED41への改造を始めました. これはヤフオクでの購入した天賞堂の1964年発売の初期製品です. モーターは一つで, 天賞堂の説明では台車部分はドロップ製と. 鉄道模型考古学のなかでも非常に褒め称えられている当時の好製品です.

パンタも上半分は欠損.

側面の出っ張り部分には後方が見える窓があります. このような部分もED41をそっくりまねて製造されたわけです.

こうした古典的なモーターは機械洗浄用の液体をスプレー(ノルマルヘキサン)してざっと拭い, 注油すれば即復活します. 密封型のモーターより簡単にメンテができるのが嬉しいです.

実は購入時の不動の原因がはっきりしませんでした. バラして組み上げたときになぜか再度不動で, その原因はスコッチヨークを止めている螺子にありました. リンク中央と車輪を止める段付きの螺子はそれぞれにているが微妙に長さが異なり, 取り違えて締めると不動になるのです!!! 前の持ち主はこの螺子を取り違えて締めていたのかも知れません. 不動品を安く手に入れ, このように原因が解明されて復活し動作すると感激です. 後にほかにも不動因子があることが判明し, 最後に記載あり.

ホルツの塗装剥がし液で塗装を剥離しました. ホルツの剥がし液は非常に強い浸透力があり, 手袋を装着していも直接触らない方が良いです. ゴム手袋は簡単に通り抜けて毒性があるらしく痺れます!!!. 必ず箸などで間接的に触って下さい.

前妻面を2ヶ所曲げてED41の形態に近づけました. 屋根が少し短くなるので, ひさしを追加. 5mmの帯板を削ってつなげましたが, まだ少し短めです.この状態からさらに帯板を前方に追加しました.

こうしてみると 曲げが片側で少し足りませんでした. まあめんどうなのでこれで妥協します.

ひさしの端に少し隙間が, これはエポキシパテで埋めようと思います.

妻面に角度を付けて少し前に出した分だけデッキは狭くなってしまうので追加延長しました. 3mm 帯板 2 枚を 0.2mm ほどずらして半田付けで貼り合わせ, デッキの前部に延長装着しました. 少し傾き, 面一になっていませんが.

デッキと前照灯追加,工作は全くのフリーハンドで

屋上の構造物を移動すると大きな円形の穴が開いてしまい円形にした真鍮板で埋めます.

内側から. ボディーの強度保持のために側面同士に渡す梁を追加.

余っていた蒸気機関車の炭水車用の前照灯を正面上部に

エアタンクは直径5.1mm の真鍮管から作製

短い方のエアタンクは帯板を井桁状に組んだものに乗せます

仮置きしてみました.エアタンクの太さは直感的にはちょうど良さそうです.

こんな雰囲気ですが. まあまあのできです.

パンタグラフは上の部分が外れて欠損していましたがフリーハンドで製作して追加. 意外と簡単でした.

一般的なパンタグラフのオリジナルの設計が極めて合理的であることに今更驚きます. 手抜きではなかなかうまくいきませんがなんとか畳むこともできました.

パンタグラフは置いただけですがとりあえず雰囲気を見るために撮ってみました.まだまだ偽ED41です. このパンタグラフは輸入時のオリジナルより一回り小型と映ります.

デッキの前照灯が少し下を向きすぎています.

白く見えるのはエポキシパテです. 手袋を付けて作業するのですが難しいものでした.この作業は不慣れです.

旧ED42の テール 取り付け用の孔も半田で ふさぎました.

モーターの付いていない台車は集電装置を増設

車輪の踏面にシューを当てた.

1.2mm 帯板を追加し側面下部ののベンチレーター孔も造設. リベットは穴を開けて真鍮線を埋め込みたいのはやまやまだがあきらめた. 真鍮線を垂直に立てはんだ付け後に短く切断するといういいかがんな手法でリベット表現した. ED42のベンチレーターはどうしようもないので残しました.

窓は縦長に少し広げ, 一部の窓は埋めて点検窓を追加. 側面ベンチレーターは実際に側面を横長にくりぬいたが,非常に難渋. 結局ドリルで多数の穴を開けて, 一部をルーターで広げ, フライス切削刃物が入るようになればさらに刃を替えて削り広げていった.

後面は45度に傾斜する手すりが特徴である.

標識灯をどうするか思案. また後方の梯子は撤去が必要である. 実は持っているED42の梯子が1個欠落しており,そちらへ移植の予定.

追加したベンチレーターには銅のメッシュを貼った. 現物より大きく製作した.

換気孔のようなものも追加したいところですが, ちょっと休憩.(2018.4.29)

連休に塗装開始

ガイアノーツのぶどう色1号をスプレー塗装し, 大失敗した. 十分湿度が低い時に通常のシンナーで希釈したが, それが全くの非常識と知った時は後の祭り. リターダーという即乾を避ける物質がはいった専用の溶剤を使用しなかったためか表面がひどく粗造になってしまい, クリヤをいくら吹いても表面は凸凹のまま. これは柚肌という失敗らしい. 後述.

後方のデッキステップは撤去した. ナンバーは後面には無いが折角製作したので付けた.

下の前照灯がskew deviationのように見える.

ナンバーはED42用のものを流用し2の数字を削って1を移植した. この機種は2台しか輸入されていないのでED414はむろん架空である. 電装も終了したのは2018.5.12. 製作途中で時々モーターが停止するトラブル発生. 注意して観察すると整流子(コミュテーター?)に付くコイルからの線が1ヶ所はんだが外れているのを発見した. 模型用のモーターにこのような故障原因があると知識がなく大変勉強になった.  実物には PS5 と言うパンタグラフが付いているらしいが, このED42用よりも大きなものらしく換装が望ましいのだがまずはこれで我慢. 後に安井模型でムサシノ製の BBC 用の1シューのパンタを発見した. お金を貯めたら買いに来るというと店の人には売れないから大丈夫といわれた. それから, 正面の追加された下部の前照灯は向かって左は標識灯の赤で右は前照灯が正解かもしれない. でも両方とも標識灯にした.

以下 レイアウト上に置いた写真です

やはりPS5 の大型パンタグラフの迫力にはかないません(その後換装した). この写真では表面が柚(ゆず)肌になっているのがわかり, 塗装は失敗です. ネット情報では原因は下記です.

・気温に合わない, 乾燥の速いシンナーを使用した.
・吹付塗料粘度が高すぎる.
・スプレーガン距離が離れすぎ. 運行速度が速すぎ. 塗り込み, 塗り重ねの不足.
・微粒化の悪いスプレーガンの使用.
・ブース内の温度や、風量などの調整ミス.
・旧塗膜の研磨不足.

柚肌の失敗というよりは梨地仕上げにしましたということにして満足します.

売れ残っていたムサシノモデル製 BBC 用のパンタグラフを安井模型で購入. 残念ながら三角窓は開いていないが, 横に寝た碍子, 1本シューなどの特徴は有している. PS11よりは大きいがやや繊細に見える.

メモとして製造会社を紹介:1926年に2両がスイスのブラウン・ボベリ社(Brown Boveri、電機部分)・スイス・ロコモティブ・アンド・マシン・ワークス(SLM、機械部分)で製造.

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ED51

ムサシノモデル製のED51は私の宝物のひとつで, 新品を安井模型で購入した. この時EF50とどちらを購入するか迷ったが, もし EF50を購入しても私のレイアウトの曲率ではを走りっこないと考えこちらを選択した. このEDは有名なdick-karr 製で, ED17 の仲間ですがスタイルは異なります. 両サイドが全く異なるデザインであることとデッキが付いているところです. この製品は軸受け可動であり, 動力性能も抜群です. しかし台車の可動性の制限で私のレイアウトを走るのはギリギリ, 時々脱線します.

ED54

2018.11.3  up 開始しました. 私のコレクションも当初目標の最終段階です. 念願の ED54 が手に入りました. 有名な鉄道模型社製のキット, ヤフオクに出た仕掛かり品で, 他力本願ながら, このような形でないと製作, 入手は不可能です. もちろんTMS (鉄道模型趣味誌) に出ているようなフルスクラッチの作者達にはとうてい及びませんが. まずは購入時の勇姿を撮影から. ここまで作製されている事が驚異であり, 労苦も理解できます. そしてこれを完動に持っていくのが大きな楽しみです. さて実車はスイスのブラウン・ボベリ社(Brown Boveri & Co. Ltd:BBC社. 電装品担当)とスイス・ロコモティブ・アンド・マシン・ワークス社(Schweizerische Lokomotiv- und Maschinenfabrik:SLM社 機械部分担当)によって 1926 年(大正 15 年)に 2 両が製造されて輸入されたと WIKI に書かれてありました.  ED12, そして ED41 と同じメーカーです.

あとで述べるように床板を取り付けるステイの取り付け方が間違っており, 床面が1.5-2mm程高くなっており, 写真でも分かるわずかな腰高です. この視点でもブッフリ側車輪のスポークが見えすぎています.先従輪のクリアランスもこの腰高なら十分に見えますが床面を下げると干渉が生じるようになります.

ブッフリー装置側の車輪 この複雑なディテールをよくもここまで表現したものです.第2, 3 軸はかなり強く集電シューが当たっており,実験をしてシューは当たりが弱い方が走行時の車体ぶれが少ないと考えエンドウの薄い燐青銅板に交換した. 電気機関車としては異例の構造で, 内フレーム構造であり, 蒸気機関車に使用されるスタイルです. フレームはコの字型でフライス加工によるものです.

見事なスポーク輪 直径は2cmであり実物はなんと160cmである.

第 1と4 軸は左右への可動性がある.ギヤの間に見える黒いものは劣化したゴムであり.この部分は後で述べるようにシリコンチューブで換装した.この機構で小半径レールを走行可能とした設計である. Wiki の ED54 の解説によると実物がこのような構造を持っていることが分かり, この部分にまさか現物の構造を取り入れているのはすごいと感心. しかしこの構造により模型では軸受けの高さなどに微妙な誤差が生じるので調製のための困難がつきまとう. 上記勇姿で問題点をあげるとデッキの手すり, ステップ, ランボード, パンタグラフなどが欠損していること.まずはスムーズな走行を目指して徹底的に機構を check . シリコンゴムのユニバーサルジョイントは意外に微妙で, 車輪の 1 回転毎に微妙な抵抗の変化が生じ, 結果は 車輪1 回転毎に微妙な速度の差が生じ, それがカーブで明瞭となるのです.

レストア開始

劣化したゴムはシリコンチューブで置き換えることができた. 1, 4 軸は関節を持っておりシリコンチューブの部分が短いユニバーサルジョイントの代わりを果たしている.

絶縁側の集電を2,3軸集電から全軸集電にする.また元の2,3軸の集電はシューが厚くて硬かったのでエンドウの燐青銅製に置換する.

キャビン下は着脱可能に変更する. そうしないと塗装後に窓の硝子を貼ることができない. ひさし下のステイも追加.

デッキもほぼ工作終了. この後徘障器を取り付けている.

デッキとキャビン下の板をつなげるのは30mm 帯板から加工したカプラー台である. 帯板を加工してデッキステップも付けた. ステップにはメッシュ板から製作した足台を付けた

渡り台が跳ね上げできるようにヒンジを工夫. 細い帯板を 90 度ひねって0.5mm でドリルしヒンジを製作. ひずんでいるが気にしない, 全てフリーハンド工作.

EF65用のランボードセットを使って追加工作.

2018.11.30現在はここまで

その後, 細部の造作と運転調整で手間取りが続きます. その中での最大の難関は試運転中に徐々にスピードが出なくなり, とうとう停止に至った事です. 経験から車輪の止めネジの緩みで車輪が動かなくなる事などもよくある原因ですがそんな生やさしいことではなかったのです. ウオームを受けているピニオンギヤが動かなくなっていたのです. ギヤ部品にネジが切られていてその緩みからの動作不良かと想像したのですが違いました. モーターを外してギヤに爪をかけて無理に回すとなんとか回りますが非常に硬いのです. 原因不明のためにやむなく半田付けされていた軸受けごと外してみました. すると片側の軸受けから軸が抜けず強く噛んでいます. 給油したりノルマルヘキサンをかけながら手で何回も回していましたら徐々に緩み, ようやくはずれました. 給油切れ+摩擦熱による固着, が起こっていた以外には思いつく原因が見つかりません. 軸の仕上がりは余りよくなくて, 表面が粗造であったこともこれを示唆するのかも知れません. また軸受けも 5mm ほどで少し長めです. 長い軸受けは給油切れのままで回転させると固着を生じるかもしれないというのが今回の教訓です. 軸を紙やすりで仕上げて, 軸受けの内面もルーターでさらっておきました. 軸受けが短い場合には削られた金属のかすが外に排出されやすいのに対して長い場合には変性した油などが押し流されにくく熱などで固着しやすいのでは.

前の製作者が作り方を間違えていたところがありました. 左右に渡す床板を取り付けるステイが側面のL字金具より底面側に付けられていて, 正しくは L 字金具の上部から底部に向かっておくはずのものなので 1.5mm 以上車高が上昇していたのです. しかし作り直すと逆に底面が低くなりすぎて, 0.3mm 帯板で高さの調整が必要でした. さらに先・従台車の位置が合わず, 台車を支える柄の部分が長過ぎるので切断短縮を余儀なくされました. パンタグラフはアル模型の大型パンタグラフ購入の選択肢もありましたが, 安井模型店にフクシマ模型製三菱 S-514 パンタ 17.5×19 の在庫があり, これにしました. 大型パンタであり, シューは2本でオリジナルとは異なりますが, 碍子の形態が輸入電気機関車の特徴 (碍子が横並びで寝ているスタイル)を有し, 気に入りました. しかし組み立てが大変でした. 碍子を取り付けるピンは Φ0.5mm 長さ 5mm 程ですがピンセットで摘むと簡単に飛んで行ってしまい 2 本も紛失. 紛失部品は洋白線で代用. 少量の接着剤を使用し脱落を防止しながら最後に瞬間接着剤で固めるという手順で組み立て. 天井面に空けた直径 1.2 mm の 4つ穴に差し込む形式で, 固定方法に指定はなし. やむなくセメダインXを流しました.

ブッフリー側車体には縦2本, 横1本に 2.5mm 帯板を追加. リベット表現を 0.5mm 真鍮線でするためにルーターで孔を開けたところ.

0.5mmのドリル刃はネット上にも販売店にもしばらく在庫がなかったのです.下のはプロクソンから販売されているのもので, これがないと話になりません. 結構寿命が短くよく折れてしまいます. 3本 set で net より先にホームセンターで在庫を発見.

以下は2019/01/03 途中経過です. もう少し調製したら仕上げに入る予定です.

帯板の中心に孔を開けるのは難しく, やはりドリルスタンドなどが必要でしょうか. いつもネットでどれにしようか迷っているうちに買わずに終わってしまいます.

実は写真を撮ってわかったことは左右方向に傾いていること. まだまだ調製が必要です.

エアホースは左ハンドルを購入したつもりが中に入っていたのは右ハンドルでがっかり,でも気にせずに. 安井模型では網目板や細かいメッシュなども売っており, 私のように細かい部品しか購入しない(たまに高額品やキットも購入しますが) 者にも親切です. 床板の隙間はネジ止め不良でした. 以上2018.1.2まで.

上の写真は一旦バラし, 型どおり歯ブラシを用いてクレンザー, マジックリン で清掃後, ブラスクリーンに付けたところです. 随分汚れと錆がでました. ブラスクリーンは安井模型には置いてないので IMON 通販です.

きれいになったこの状態で再度組立てて写真を撮るのは大変手間で, あきらめました. このあとはやっかいな塗装工程が待っています.

さてその後は塗装しながら仕上げの調製ですが走行中にやっかいな症状が出てきました. 貨車などを牽引するとカーブでどこかがショートして停止するかギクシャク運転となります. 機関車単独での走行はスムーズであるにもかかわらずです. これは走行させながら機関車を後ろから手で引っ張るとわかりますが, カーブで車体の後部が貨車を引く牽引の反作用でカーブの中心方向に応力が働いて車体後部は中心に移動します. 一方車体前方は左方向に動かされ左前方車輪がフレームの一部に接触する可能性もあります. 本件では原因は前方にあり, ショート対策にはプラ板と瞬間接着剤で対応しました.

さていよいよ塗装です.  まずは名古屋地区でよく売られている FUJI というメーカーのメタルプライマーを吹きました. これによって表面がぴかっと光り, 塗装ののりや表面の性状がよいようです. ガイヤノーツのぶどう色1号にしました. ようやく塗装にも慣れてきました. 表面の仕上がりはメーカー製に近くなってきました. 走行試験はまだ継続. 私のレアウトの線路は経年変化で上下凸凹の反りが生じており, 直線でも先・従輪がボディーのどこかと接触ショートし, ギクシャクします. 仕方なく臨時で絶縁テープをべたべた. 床下はトビカトップガードで塗装し伝導性が生じてしまうのが玉に瑕です. 伝導性のない塗料ならこのような苦労はないのかもしれません. 塗装後は電装の前に窓硝子張りというやっかいな仕事があります. ここには瞬間接着剤は使用できません. 例外なく硝子に白い曇りが出来るからです. やむなくセメダインスーパーX を使用. これはほとんど水飴のような性状であり, 糸を引いて他の部分を汚さないように慎重な作業を強いられます.

前照灯は配線用の細管を設置したので, そこにウレタン線を通すことにした. モデルシダーのキットのウレタン線は非常に短く, 延長のために継ぐ作業が必要だがこれが非常にやっかいである. 継いだウレタン線は極性が不明になるため一方をキンクさせて目印とした. LED の配線は極性があってキットの結線は全て色で分けられています.

標識灯の配線途中. 下の方に延長のためウレタン線同士の半田付けが見える. この後 LED を固定するためセメダインXを流し込んだ. その上に赤色レジン液を充填後, 紫外線で硬化させた. その上にさらに透明レジンを置いた. ウレタン線をハンダで繋いだ部分は全て3Mのメンディングテープで絶縁.

運転室には隔壁があり, そこに設けられてある窓をウレタン線を通過させる作業も大変. ウレタン線は独特の弾性があり, 細かいところを通過させる時にいちいち引っかかる.

モデルシダーのLED点灯キットであり, LED 部分は結線の延長のために切断した状態, ここからウレタン線を延長した.

写真の様にウエイトを積み, 動力部分の最終形態が完成した. 照明配線用にソケットを設けた. ウエイトがあまり乗せていない向かって右側には運転室内にウエイトを追加しバランスをとった. 中央のウエイト以外は鉛の板から成形したもの. 全体として十分なウエイト量になった.

ED54の完成を見た時の作業机の状態である. ほぼ完成+写真撮影最終 up は 2019.1.15 でした.

ED54 のナンバーは 手に入りそうもなく, 面倒な作業は止めてムサシノの ED57 完成品の箱に残っていたナンバーをそのまま使用しました. どうか 7 を 4 に読み替えてください.

標識灯はLEDを固定して上に赤のレジンを置き, さらに透明レジンを盛りましたが少し盛りすぎて球状になってしまった. 前照灯も透明レジンを盛りました. 黄色いのは元の真鍮の地肌の色です.

先・従輪の側面にはカバーがあるのですが, カーブを曲がらなくなるので取り外しが可能になるようにネジ止めにしました.

実物での先輪後方に見えるオイルポンプ様の構造はウィストジャパンの空気分配弁(2136)という蒸気用の部品を代用でつけてみました.

ブッフリー装置側面には配管を付け加えましたが余り目立たないようです. 砂撒き管の最終位置決めが甘いですが車輪やレールとの接触を避けます.

底面にも板バネのディテールを加えました.

この側からの窓は 2 ヶ所, わざと硝子を入れませんでした. 2 ヶ所で窓の開いている実物写真にわざと合わせてみたのです. あとでよく見たら窓が開いているように見えたのは間違い?.

こちら側は鎧を着た武者のようで, 無骨そのものだ.

先従輪の側面にあるカバーを装着した

前照灯の点き具合を確認.

標識灯もよく光が回りましたが少し暗め, 赤色レジンの透過性が少し悪いようです. さて鉄道模型考古学という本で松本吉之さんがこの製品は特製品 (完成品) がなく, 苦労して作ったものは作者の宝物になるでしょうと書かれていますが, まさにそのとうりです. このたびの達成感は半端なものではないです.

動画もどうぞ. わずかなギクシャク運転は恐らくシリコンゴムの問題ではないかと密かに考えている. もう少し径の大きなシリコンチューブを探す.

ED56

夢屋のキットを最低限度に組み立てた. いざ写真を撮ろうとしたらナンバープレートがついておらず, 点灯も未装着でした. 英国メトロポリタン=ヴィッカース(Metropolitan Vickers) 製で非常にスマートなスタイルです. 実物のカラー写真は現存していないと思われ黒っぽい塗装と想像しますがせっかくこのようなスマートな外観なのでそれを生かす色を考え, メタリックレッドにしましたが艶はなく表面はざらざらしており, 上にクリヤを吹くべきでした. 通常の連結器を付けた場合には緩衝器は除くべきですがあえて古典的スタイルのイメージも残しました.

台車は使い慣れたトビカトップガードで塗装. 絶縁側にもエンドウの集電シューキットをつけています.

ようやくナンバー入れました. しかし前照灯と標識灯がまだ….

ED57

ヤフオクで完成品を購入. 現在も新品同様が高額で出回っている製品です. この製品は軸箱可動ではありませんがムサシノモデルさんが高く評価されているはずのできばえです.

上信電気デキ1

ワールド工芸のキットから. 実物は大正13年頃の輸入. おそらく鉄道省ではなく民間の輸入か. ドイツシーメンス社製で 1-3 の 3 両のようです.

E43

青梅電気鉄道が1930年にイングリッシュ エレクトリック社から輸入した総勢4両である. 1944 年国鉄に買収され 1010 とか, ED36 などに改称. ディッカー機の兄弟分であるが一回り小ぶりである. ED51と同じように側面が左右で異なります.

未塗装では幽霊電機の様で, 何年かぶりでようやく塗装実行. 2018.9.17 下回りはトビカトップガード. 屋根はガイアノーツのアイボリー.

解放テコの付け忘れにあとで気付いた

ボディーはガイアノーツのクリアレッド+クリアピンク+イエロー.どちらかというと赤が勝っていて少し派手になった. 塗装の手技は相変わらず下手で光沢面が上手く作れずに表層の泡立ち目立つ部分, 垂れが見える部分などもある.

ED22(キット製作記)

ED22はフクシマ模型のキットが有名ですが, 入手しそびれていました. ED22 は私鉄が輸入したあとに鉄道省が買い上げたものがほとんどかも知れません. 鉄道省輸入という定義には入りません. アメリカのウェスティングハウス・エレクトリック(Westinghouse/WH・電気部分)とボールドウィン(Baldwin・機械部分)の製造でED10, ED19と同じです. 1926年完成, 翌年の輸入のようです. さて, 銀座天賞堂には上京した際に時々立ち寄ります. 高価なものは買いません, エバーグリーンショップ(中古)が目的ですが HO の中古入荷は減少しています. エバーグリーンをあきらめて下に降りるとアルモデル ED22 トータルキットがさりげなく置かれていました. エッチングの真鍮板から組み上げるワールド工芸と同様な構成になっています. アルモデルの web カタログではウエスチングハウス風 BBとなっていました. 部品をいちいち探すのが面倒ですから全てそろっているのは便利です. 早速購入し組んでみました. 部品を正しく折りたたむのに多少戸惑うことがありますがだいたいわかりやすいです. 直角を出すために半田付けをする順番を間違えてはいけない部分がありますが見事に間違えます. パワートラックを取り付けるときにモーターを一旦取り外すのがやっかいです. 1mmほどの取り付け螺子があり, なくしてしまいそうで心配でした. ボンネットは手で曲げて弯曲を成形するのですがその部分はエッチングで筋が入っていて柔らかくなっていました. 屋根にも筋が入れてあって弯曲が付けやすくなっています.

まずはここまでです. 輪芯と言われる部品が不足して, 送付待ち+休憩です.

珊瑚製の蒸気用ブレーキ装置を改造して台車に付けました. 下の写真で帯板を工夫して台車ボルスターに渡して固定しているのがわかります. 実はボディーのリベットを表現するのに裏からポンチで打ち出すという作業を要する仕様でしたが, ポンチの打ち方が下手で上手くできませんでした. 徹底的に練習ししかもポンチはやや先が尖ったものを準備するべきでした.

輪芯も到着し上の状態からブラスブラックで黒染めしましたがこのホワイトメタルらしきものはほとんど染まらず, 引き続きブラックバチーナにも付けてみましたが元の黒染めがかえって剥がれてしまいどうしようも無い状態に. 結局あきらめてシャーシ以外はホワイトメタル部分含めてトビカトップガードで塗装.

シャーシはブラスブラックでの黒染めのまま残し古色を出したつもり. 天賞堂で折角ブラスクリーンを手に入れたのに黒染めはまたしてもうまくいきませんでした.

解放テコ受けは帯板を用いたいい加減な工作です.

GX メタリックパープルで塗装しました. クリアも吹きました.残念ながらリベット表現は不充分に終わりました.

残念ながら電装は未施工で間が抜けて見えます. よく見るとボディーとシャーシの間に隙間があって, 撮影時の組み立てが上手くできていませんでした. 後に修正.

左右非対称のボンネットが特徴

帯板を渡して蒸気用のブレーキ装置を固定した.

微妙な塗装むらがある.

この製品についてきた小型モーターを初め種々パワートラックは PWM コントローラーでは概して大きな異音を発するのが玉に瑕. どうも思うとおりにいきません.

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