UV211 single Amp

UV211 Single Main Amp

このアンプのプレート電圧は 894 Vという高電圧で, 製作には危険が伴います. UV211 はVT4C と同一規格の 3 極送信管. 1985年頃? まだ名古屋の大須にオーディオ専科があった頃にキットを購入して作製したものです. 写真はレストアした際 (平成18年) に撮影したものです. キットと言っても一箱に収まったset というよりはバラバラの部品を箱に詰め込んでいただいたもので, 部品を自分で集めなくても良いと言うことです. 当時のカタログのコピーによれば定価は236000円. 現在なら40万円以上はするかもしれない. 無線と実験1979年8月号の記事(森川アンプ)に基づくもので, UV211シングルST・MARKⅢが正式名称のようです. 説明書は製作記事のコピーと実体配線図2枚です. 実際の部品とは異なるヶ所があり赤のボールペンで直して頂いています.  でき上がって音出しのときには煙が出たり爆発しないかとひやひやものでした. 完成時の最初の音出しで片チャンネルから音が出ず, がっかりしながらも再度注意深く点検するとキャパシターの極性が一ヶ所間違っていることを発見, どうしてちゃんと最初から正しく組めないのかと不注意に落胆したわけです. さらにレストアしたときにも音が出なくなり, キャパシターの交換ごときでどうして間違うのか嫌になったものです. 電圧が高いので感電死の可能性もあり, たとえ電源が切ってあってもキャパシターに残存している電圧で感電する可能性があるので手袋などはめた作業で気を遣います. いずれにしてもこれまで煙が出たり爆発したり感電しなかったのは幸いです. なかなか二度と製作する気はしないですが. さて音ですが私の所有するアンプのなかでは最も大出力が出るので, その面からは圧倒的で,  悠々たる大音量が出る, それだけですばらしい音のような気がしますが, 少しハムが入るのと, ボリュームのガリが最悪の状態になっています.  大変重いので現状修理する気にもなりません. 今見ると裏蓋がないのはおかしい,  また真空管を保護するカバーも本当はあったほうが良いのかもなどと考えています. (2019/01/27 本当に久しぶりで音を出しました. そしてこのガリをいとも簡単に直してしまいました. ガリの状態は最悪であり, しかしとにかく左右へのボリュームの回旋を嫌という程繰り返したのです. 音を出しながらやる方が効果がわかり, モチベーションが上がります. こうした摺動式のボリュームは自浄作用があるわけです. 特に薬剤などは使用しませんでした)

さて付いてきた球ですがこのUV211(VT4C)の内部の形状が左右の球で全く異なっているのに気付いたのはずっと後になってからのこと.  左の球はソケットにGEと書いてあり, 正真正銘のGEである. それで上から見ますと真空管の中身の構造が全く違います. 右は川の字に一本真ん中に線が入っていて, 左側は十字の形態. (2019.1.19 急に目覚めて調べました. 右の真空管を抜いて確認しましたら袴にGE と彫ってありました. プレート構造だけが異なるのでしょうか) どうしてこのように内部構造が違う真空管をセットされてしまったのか今でも不思議です. しかしそこは single ended の良いところで, 左右の真空管は規格さえ同じなら問題なし? さてGE といえば電気機関車や医療機械のMR (核磁気共鳴画像装置) を思い出します. 医療用の MR と電気機関車そして真空管 3 者の共通したメーカーということです. レストアでオイルキャパシターもほとんどものが交換できた. 識者によれば頭が膨らんでいるのは寿命が来ているから交換するのが妥当とのこと. ほとんどのキャパシターは小坂井電子さんでお世話になった.

レストア前の状態 キャパシターのメーカーは不詳.

レストア後には Sprague というキャパシターを使用. これはいわゆる black beauty ということです. この真空管アンプの音は圧倒的で, 出力があるので余裕で鳴り響く低音と清澄で抜けるような高音が出ます.

夜景です.

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