自由形機関車

自由形機関車

カツミ ED100, つぼみ堂 Bタンク, 中村精密 C2タンク,  私鉄風ED自由形

カツミED100

小学生の時にこれを買ってもらった時の喜びはとても語り尽くせない. しかもこのサイトのコレクションの最初の一つである. ED100という実物はないから自由形である. このボディーはダイキャストらしい. だから本当にしっかりと作られている感じがする. 中にセレン整流器が入っているが, テールは点灯しない. 片側モーターであるが, 友人と共にウエイトを追加して積むことで牽引力が増すことを覚え, これにもウエイトは増量している. このモデルは恐らくHO ゲージの裾野を広げるのに最も貢献したものの一つではないだろうか. ボディーをむんずとつかんだときにボディーが柔らかくてひずむと言うことはない. そこが鉄道模型社などのキットからの作品とは異なり, 何とも言えない高級感を感じ, 持ち主にこの製品が単なるおもちゃではないという気持ちをわかせたに違いない. この台車はイコライジング機能があって, 線路に容易に追従する.

つぼみ堂Bタンク

電気機関車の次には蒸気機関車が欲しいと親にねだってもこれくらいしか買ってくれなかったわけだ. そんなものだ. 当時HOの蒸気機関車では小学生で買えるのはこれしかない. 箱には保護材としてセロファンを切って細い短冊状にしたものが入っていた. これはちぎれると細かいゴミになるので捨てた. しかしそのことが懐かしい. 宝物を守っている, きらきらした綿のようなものであった.

上記2台の箱である. ED100には2380円とメモがある.

この書類には発行日の印鑑が押されてあり, 昭和 43 年 8 月 16 日とある. これは1968 年であり2018 年 8 月で 50 年が経過している. つまり半世紀である. 100年遊べるおもちゃであることは間違いない. 2019.1.24記述

中村精密C2 タンク

数年以上前に吹上のホールで開催されていた中古鉄道模型展示会において格安で手に入れた. 初めて手に入れた中村精密製. 独特の音を出し快走する. ディテールがある部品と手抜きの部品の混成自由形が興味深い.

私鉄風 ED 自由形 (ARU MODEL:やさしい私鉄戦後型電機)

ARU model のキットですがとても良い製品です. ワールド工芸と同様なエッチングキットですが, 随所に作製しやすくするための工夫がされています. 妻面はホワイトメタルですが角の丸みを出したかったのでしょうか. 前照灯は手持ちの中古パーツを, 標識灯は安達の蒸気用, 床のエアタンクらしきも中古部品を使用. ウイストジャパンの解放てこ受けを使用. これは少し幅が広すぎでした. ところで久しぶりのパワートラックの組み立てには手を焼きました. 蓋の開け閉めがやっかいで, 台車の梁をはめるときには車輪の側面に接する集電シューを収めることを忘れて押し込んでしまい, シューの形態をひずませてしまいました. 次の組立てまでに時間が空いてこつを忘れてしまうのです. ところで私鉄戦後型とは例えば相鉄 ED10 形電気機関車などのことを指しているようだ. 似た私鉄電気はたくさんあって特定はできない. Wiki によると1952年(昭和27年)に ED11 が東洋電機製造によって, その後1953年(昭和28年)に ED12 が, 1954年(昭和29年)に ED13 が, 1965年(昭和40年)に ED14 が製造された. なお, 書類上はED14のみ東洋工機製である. 外観は箱型のデッキ付きの新製された車体だが, 台車や主電動機は電車の部品が流用されたと書かれてあった.

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/85/Model_ED10_of_Sagami_Railway.JPG

シャーシとボディーの取り付け部には設計ミスがあり, 本来ネジ穴の部位が切り欠きになっている. この部分を帯板から作った真鍮のかけらで埋め,ドリルし直さなければいけなかった. 前後妻面の色が異なるのは立体表現のためにホワイトメタルでできているから. 前照灯は手持ちの中古部品を用いた.

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