すり鉢状ターンテーブルシート

you tuber の宮甚商店に導かれたアムトランスの HPで 特殊なターンテーブルシートの存在を知った. 以下にそこから引用する『かつて寺垣武氏が考案した、中心に向かい僅かな傾斜となるごく浅いすり鉢状のターンテーブルをシートとして具現化しました。スタビライザーの重量がレコードとターンテーブルシート、さらにターンテーブルを一体化させます。これによりレコード盤のゆれ・ぶれ等が抑えられ、カンチレバーに対して余計な振動を与えないため、音溝に刻まれた情報を最大限に引き出すことができます。なおかつ、レコード盤が傷まず針の消耗もほどんどなくなります。*スタビライザー(約1kg)の併用が必須となります。』この商品を直ちに欲しいなと思ったが約10万円とちいと高い. この関連商品を調べているうちに同様な商品がオヤイデから MJ-12 としてかつて販売されていた事がわかった.

 

さらにnetを調べるとヤフオクでこのコピーとして以下の商品を見つけて, 早速購入してみた. 本当にすり鉢状のテーパーになっているのか不安であったが購入後電球の反射を見るとちゃんと集光していることが分かって本当なんだと感じた. もちろんLPレコードを実際に乗せて中心にスタビライザーを載せれば1-2mmの沈み込みが分かるので本当だ. この商品は実に画期的ですばらしい. その昔ラックスマン PD300で LPレコードを真空吸引して回していた時代もあったがこればっかりはメンテナンスが長続きしない. 主だったパーツがゴムなので劣化して真空を作れなくなるのはまもなくのことである.それに比すればこの商品は純粋に物理的にアルミのスタビライザーに圧着させるのだからまちがいがないし, 恒久的である. ちなみに私の使用中のスタビライザーは死蔵していたものでマイクロの ST-20 であり net では 709g となっている.

超弩級ターンテーブル 4へ

クラシックLPの聴き方が変わった

今までは漫然とクラシックLPを聴いてきた. ジャケットぐらいは読むがほぼ斜め読みである. そして聞き慣れた知っている曲のみを繰り返し聴いてきた. 最近は少し変わった. 飽きたのだ. 従って聴くLPは今まで聴かなかった曲になっている. 高松亜衣さんが自分の演奏する楽曲を紹介されているのを見て音楽史的にもう少し網羅的に聴いて, 聴いてこなかった準名曲に光を当てようとするようになったのだ. LPは聴いていないものや繰り返しては聴いてはいないものが自分のコレクションの中に多数ある. 多くは中古であるし, 輸入レコードも多数ある. そして今や net, AIの時代である. 最近はまず手元に名曲 203選, 続名曲 203選, 吉田秀和の全集から私の音楽室 (名曲 300選), そして『古くて素敵なクラシック・レコードたち』 — 村上春樹を置いておき, LP聴きながら順に参照してゆく. 輸入レコードではまずは net で中古品の値段を見る. 持っている多くの輸入レコードが輸入クラシック LP専門店 「ベーレンプラッテ」においては5500~6600円の値段が付いているのにびっくりする. 先日は手持ちの LPに同じようなサイトで 165000円の値が付いているのを見つけて本当に驚愕した. ちなみに村上春樹の書はほぼ役に立たない. なぜか持っている LPの年代が 10年余りずれているのである. 最近の発刊なのに彼の手持ちの LPが私のそれよりも古いのである. 違う LPの評論というのは読んでもまったく心には響かないもので, まずは自分の持っている LPと同じものを論評しているかが重要だ. 吉田秀和が名曲としてあげていないのはどうしてかと言うことも気になっている. 例えばパがニー二のヴァイオリン協奏曲やサンサーンスのヴァイオリン協奏曲は 300 選には載っていない. 吉田が精神性や構築性, 音楽史的な面を重視しているらしい. こうしたことは AIに尋ねると実に多くの言葉で語られるのでこれも本当に役立つ. ちなみにサンサーンスはなぜ選ばれていないかを聞いてみた. 要約すると吉田秀和は「サン=サーンスをやや低く評価」していた. 吉田秀和はサン=サーンスを非常に器用, 完璧な職人, しかし「深い必然性」に欠けるという評価をする. 彼の価値基準では音楽の精神性, 内面的ドラマ, 歴史的転換性が重視され, そうした点では外れると言うこと. 吉田秀和の論評については AI は滅法強く, 非常に確実な回答が帰ってくるし, AI 通じた吉田の考え方は参考になる. AIは次々と新たな論点を提示してくるので飽きることなく読み進んでしまう. しかし自身の心に響く名曲であるか否かは自分が決めることなので他人の評価は気に留めることはないだろう. このようにいろいろと参照する文章があることで聞き流す以上に音楽を聴けるのは良いことで新たな自分にとっての名曲を探す過程としている.