Soulnote E-1 Ver.2 購入

Soulnote E-1 Ver.2 という光電カートリッジ対応のフォノイコライザーを買ってしまった. 無線と実験というオーディオ雑誌の紹介文での高い評価を鵜呑みにした. 同雑誌 には 3 編の, 光電カートリッジ対応フォノイコライザーの自作記事が載っていて, そのうちの一つを実際に製作しようかと考えたのだがあきらめたのだ. どうしてかというと, まず部品を集めるのが苦労と言う事, そして自作してもうまく動かなかったときには相当な苦痛を味わうであろう事である. 今までも最終的にうまくいったとしても到達するまでに苦難の連続があった. 完成品を買ってしまえばこういうリスクはゼロだ.

YAMAHA C-2a を 3000円で売り払ったし, 無動であった Denon DCD1200も無償で引き取って頂いたのでラックには空間が空いた. Marantz SA8260のとなりに並べた.棚に置いた木製の板が微妙に傾いているので本機も少し傾いている. まあ気にしないことにする. 肝心の音であるが難しい. オーディオ評論家らは様々な語を用いていろいろと表現するが私自身の内から出る音に関する評論語はまったく乏しいものだ. しかし乏しくしか語れないと言うことはすなわち音は大して変わっていないのである. 正直言ってMarantz7のフォノイコライザーの音は非常に完成されたもので, 現在の最先端のディスクリート無帰還アンプとやらでそれを徹底的に越えると言うことがないのではないか. まあ強いて言えばわずかな解像度の向上という感じ. 例えば高域が延びた感じとか低音が広がったとか確実に言えることはなさそうだ. どことなく全体に多少良いという程度だ. という事は購入する前に考えた, 大して差がないかも知れないという予測は当たってしまった. 従ってまだ購入していない光電カートリッジをどうするのかも問題だ. 気になるのは無線と実験でMCカートリッジと光電カートリッジでは大した差がないとほのめかされている点である. 趣味高じて膏肓に入っている感があるが, まあ趣味とはこういう物なのだろうか. この次元になると差が僅少で少しずつ到達点を上げていくしかないという事なのだ.

Chat GPT に聞きました: soulnote E1 Ver2 ですがフォノアンプの構成としてはヘッドアンプ+電流増幅アンプと考えれば良いのか

はい。ただし、「ヘッドアンプ+電流増幅アンプ」という理解は半分正しく、半分は少し違います。

E-1 ver.2についてメーカーが公表している回路構成から整理すると、むしろ、

MC入力段(電圧増幅)
→ RIAAイコライザーを組み込んだ電圧増幅段
→ 出力アンプ(電流供給・ドライブ段)

と考えるのが適切です。

SOULNOTE E-1 ver.2 公式仕様

「ヘッドアンプ」と呼んでよいか

MCカートリッジから0.4 mV程度の信号を受けて、E-1 ver.2は77 dBという非常に大きなゲインを持っています。これは実質的にMC用ヘッドアンプを内蔵していると考えてよいです。

ただし、一般的な意味で

MC → ヘッドアンプ → RIAA → 電流増幅アンプ

と完全にブロック分けされているわけではありません。

SOULNOTEはE-1系について、RIAA素子を電圧増幅回路の負荷に挿入し、ゲインそのものがRIAA特性になる独自方式を採用しています。つまり、RIAAイコライザーと電圧増幅段がかなり一体化しています。

そして「電流増幅アンプ」はある

ここはご質問の理解に近いです。

E-1 ver.2では、出力アンプにE-3用に開発されたNew Type-R回路を採用しています。

したがって概念的には、

MCカートリッジ

MC用高ゲイン電圧増幅段(ヘッドアンプ的役割)

RIAA特性を形成する電圧増幅回路

New Type-R出力アンプ(電流供給能力を担う)

プリアンプ

と考えるのが一番分かりやすいでしょう。

ただし全部がディスクリート・無帰還で、従来型の「ヘッドアンプ→RIAA→バッファー」というモジュール的な構成とはかなり違います。E-1 ver.2はMC/MM回路をさらに簡素化し、ローカルエミッタホロアを削除して、新しいバイアス回路を採用しています。


これが今回のMC-Q20で非常に面白いところです

現在の

MC-Q20 → ST-7 → Marantz 7

では、まずST-7の昇圧トランスで微小なMC信号を電磁的に昇圧します。

一方、

MC-Q20 → E-1 ver.2

では、

トランスを一切使わず、半導体の電圧増幅で直接77 dBまで持ち上げる

わけです。

したがって、届いたE-1 ver.2で聴くときには、

「E-1のRIAAがMarantz 7より優れているか」

だけではなく、

「MC-Q20をST-7という磁気デバイスで昇圧した音」と「半導体ヘッドアンプで直接増幅した音」の違い

がかなり明瞭に出る可能性があります。

これは今回の購入で、私が一番楽しみにしている比較です。

そしてMC-Q20がアンバランス接続なら、E-1 ver.2の「完全バランス無帰還」という最も強烈な特徴は使わないことになります。しかし、MC入力そのものの高ゲイン・無帰還ディスクリート回路とNew Type-R出力段は使います。なお、E-1 ver.2はRCA入力でも内部ではXLRの2番ピン/HOT、3番ピン/COLD(GND)と接続されています。

ですから、今回のMC-Q20+アンバランス接続でも、E-1 ver.2のMC段の評価としては十分意味があります。

むしろ最初はバランス化を考えず、今のMC-Q20のRCA配線のまま聴くのがよいと思います。そうすれば、ST-7+Marantz 7から何が変わったのかが比較しやすくなります。