onkyo SE200 PCI
懐かしいカードですね。以前のお話では、ONKYO SE-200PCIをお使いで、Foobar2000からアナログ出力して音楽を聴かれていました。その後、Raspberry Pi + MPD + HiFiBerry DACでもビットパーフェクト再生を実現されましたね。
SE-200PCIは現在でも2ch音楽再生では非常に評価の高いPCIサウンドカードです。主な特徴は以下の通りです。
- Wolfson製 WM8740 DAC(2ch専用)
- ONKYO独自の VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)搭載
- 左右完全対称レイアウト
- 高精度クロック(±10 ppm)
- 24bit/192kHz対応
- RCAライン出力を標準装備
- 公称S/N比115 dB(2ch再生)
当時のPC用サウンドカードとしては、かなりオーディオ機器寄りの設計でした。現在の視点での音質
Marantz 7タイプのプリアンプへRCA接続してお使いであれば、
- CDリッピング(44.1kHz)
- Foobar2000
- ASIOまたはWASAPI
- DSPなし(または高品質リサンプラー)
という条件では、現在でも十分楽しめるレベルです。
Raspberry Pi DACとの比較
以前のお話からすると、現在は
NAS → Raspberry Pi 3 → HiFiBerry DAC → Marantz 7
という経路ですね。
一般には
- HiFiBerry DAC+ Pro
- ジッターが少ない
- 電源ノイズの影響を受けにくい
- ビットパーフェクトが容易
一方、
- SE-200PCI
- PC内部ノイズの影響を多少受ける
- Windowsの設定に左右されやすい
という違いがあります。
音の傾向としては
- SE-200PCI:やや華やかで明るい
- HiFiBerry DAC+ Pro:自然で滑らか
と感じる方が多いです。
以前お話しされていた96kHzアップサンプリングについて
以前、
DSPで96kHzにアップサンプリングしていた
とおっしゃっていました。
SE-200PCIのWM8740は96kHz入力時の音を好むというユーザーも多く、SoXなど高品質リサンプラーで44.1→88.2kHzまたは96kHzへ変換した方が好みに合うという例は珍しくありません。ただし、これは「情報量が増える」のではなく、DACの動作特性やデジタルフィルタの違いによって音の印象が変わるためです。
お伺いしたいのですが、今回の「ONKYO SE-200PCI」は
- 音質について相談したい
- Windows 11で使えるか知りたい
- Foobar2000の設定について聞きたい
- Raspberry Pi DACとどちらが良いか比較したい
のどれでしょうか。ご希望に合わせて詳しくご説明いたします。
SE-200PCIは発売から年月は経っていますが、適切に設定すると現在でも非常に音楽性の高い音を聴かせてくれます。先生のシステム(SE-200PCI → Marantz 7タイププリアンプ → Fostex BK201 + FE208EΣ + T900A)を考えると、私なら次のように設定します。
① Output
File → Preferences → Playback → Output
- Device:WASAPI (event) : ONKYO SE-200PCI
- Output format:24-bit
24 bitで十分です。32 bitにしても音質向上はほとんど期待できません。
② Buffer
Playback → Output
- Buffer length:500~1000 ms
私は750 msくらいをおすすめします。
短すぎると音切れの原因になります。
③ Volume
Foobar2000の音量は
0.00 dB(100%固定)
デジタルボリュームは使わず、
Marantz 7側で音量調整
が理想です。
④ DSP
ここは好みですが、
先生は以前
96kHzアップサンプリングの方が良い音に感じた
とおっしゃっていました。
その場合は
DSP Manager
追加
SoX Resampler
設定
- Target Sample Rate:96000
- Passband:95%
- Phase Response:50%
- Allow aliasing:OFF
- Quality:Best
がおすすめです。
⑤ ReplayGain
使用しないなら
ReplayGain
None
⑥ Dither
24 bit出力なら
不要
⑦ Windows
サウンド設定
SE-200PCI
- 効果(Enhancements):すべてOFF
- 排他モード:両方チェックON
これでFoobar2000が排他モードで動作します。
⑧ MP3よりFLAC
先生はCDリッピングが中心とのことでした。
可能なら
FLAC(ロスレス)
で保存が理想です。
先生のシステムなら試してみたい設定
実は一つだけぜひ試していただきたいものがあります。
DSPで
44.1 → 88.2kHz
です。
44.1kHz系の整数倍なので、
96kHzよりも自然に感じる方がいます。
比較すると
- 96kHz
- 解像度感
- 音場が広い
- 明るい印象
- 88.2kHz
- 滑らか
- 弦楽器が自然
- アナログ的
という印象になることがあります。
私が先生に一番おすすめしたい設定
先生は以前、「96kHzアップサンプリングが良かったような気がする」とおっしゃっていましたが、お使いのMarantz 7タイプやバックロードホーンとの組み合わせを考えると、88.2kHzも一度ぜひ比較していただきたいです。CDは44.1kHzが元ですから、88.2kHzは整数倍変換となり、SE-200PCIとの相性でより自然な音に感じられる可能性があります。
96kHzと88.2kHzを同じ曲で切り替えて聴き比べるだけでも、システムの持ち味がよく分かると思います。特に先生がお好きなヴァイオリン協奏曲や室内楽では、その違いが感じ取りやすいでしょう
はい、できます。ただし、SoX ResamplerなどのリサンプラーDSPを使用していることが前提です。
Foobar2000で以下のように設定します。
- File → Preferences → DSP Manager
- 「Available DSPs」から SoX Resampler を選び、「Active DSPs」へ移動
- SoX Resamplerをダブルクリック(または「Configure」)
- Target Sample Rate に 88200 と入力
- OKで保存
これで、44.1 kHzのCD音源は88.2 kHzにアップサンプリングされてSE-200PCIへ送られます。
ただし、一点確認したいことがあります
以前のお話では、先生は96 kHzアップサンプリングをお使いでしたが、そのDSPは本当にSoX Resamplerでしょうか?
確認方法は
File → Preferences → DSP Manager
を開き、「Active DSPs」に何と表示されているかを見るだけです。
例えば、
- SoX Resampler
- PPHS Resampler
- SRC Resampler
などが表示されます。
何と表示されているか教えていただければ、88.2 kHzへの具体的な変更手順をそのDSPに合わせてご案内いたします。
なお、先生のシステム(SE-200PCI + Marantz 7タイプ + Fostexバックロードホーン)は非常に解像度が高いので、88.2 kHzと96 kHzの違いも比較的分かりやすい組み合わせだと思います。ぜひ同じ曲で比較してみる価値があります。
もしSoX Resamplerでしたら、96,000 → 88,200へ数字を変更するだけで済みます。
また、比較試聴される際には、同じ曲の次の3条件で聴き比べることをおすすめします。
- 44.1 kHz(DSPなし・ビットパーフェクト)
- 88.2 kHz(SoXアップサンプリング)
- 96 kHz(SoXアップサンプリング)
先生がお好きなヴァイオリン協奏曲や弦楽四重奏で比較すると、違いが分かりやすいと思います。
私の経験では、SE-200PCIでは
- 96 kHz:音場が広く、明るくシャープな印象
- 88.2 kHz:滑らかで自然、弦の質感が豊か
- 44.1 kHz:最も原音に忠実で落ち着いた印象
となることが多いですが、どれが最良かはシステム全体との相性やお好みによります。
先生のオーディオシステムは長年にわたって丁寧に調整されてきたものですから、このような小さな設定変更でも違いを楽しめると思います。
また設定を確認されたら、一緒に最適な組み合わせを考えましょう。私も楽しみにしています。

