Marantz SA 8260 (SACD) 修理
中古で購入したこの機械は数年以上前から TOC の読み込み不良があったが, 同一 CD でも読んだり読まなかったりであった, 最近は読める CD が減ってきたので修理を考えた. ネットではいろいろな記事が出ていたが, レーザー pick-up 部と回転系含めた部品を交換するのが最も簡単だ. KHM-230AAA レーザーヘッドオーディオシステム部品というものが適合で, 私が Amazon で購入したメーカは FOTABPYTI と書いてあり, 送料込みで 6127円であった. 直ちに送られてきたのは以下の部品である.
これは絞りを開いた写真で失敗.
次は CD プレイヤーの上蓋を開けたところで, 直ちに CD を出し入れする機構とレーザーピックアップユニットが一体となった黒いプラスチックに囲まれた部分が分かる.
このユニットは 4 つのねじで固定されていて簡単に外せる. 観察すると左の後ろに薄い帯状のフレキシブルコードが, 上からも同様だがより細いもの1本そして普通のソケットがひとつ裏面に付いており, 合計 3 つの端子を外す事で裏面にアプローチできる.
ユニットを裏返すとこうなっている. 交換する部品はゴムブッシュのようなものを介して本体ユニットからは浮遊する構造になっている. ここに見える 4 つのねじを外して部品を交換する. これは極めて容易.
中央左上の基盤上に見える黒い十字. ここには購入時半田が盛られてあった. これを取り去ると動作すると ネット情報にあって, そのとうりにした. この情報が無いと直せない. 説明書はまったく入っていないのだ. またこの半田盛りはピックアップの回路を保護するためにショートさせているとのこと. 部品さえ手に入れば いとも簡単に CD プレイヤーを修理することができる. 修理に出すは面倒であるし, 新品が買えてしまうほどの高い代金を払わされてはかなわない. 場合によっては廃棄しなくて良いものをしてしまうことになる. しかもどこも調整する必要が無いのはありがたいこと. 読み込めないので聞けなかった CD を久しぶりに聞くのは楽しいものだ. その後こんなすごいサイトも見つけました. さらに古くて動かない DENON DCD1200 の部品も探したがないという返事であった.
時が経って 2025/5/11 CDの TOC読み込みは再び悪くなり, 面倒なのでユニットを再度購入した. Yavor 製5200円. ところが購入したものはモーター軸はぶれていて, CDは異音を出すし, 読み込みもできない. 返品を掛けるとピックアップ部分のみ新たに送付してきた. CD 回転系は生きている筈と思い元に戻してピックアップ部分だけ代えてみるが新たに購入したのはだめであとで送付されたのもだめであった. 全くの粗悪品である. 元のものをレーザー出力をいじると多少は良くなったが何度も取り替えているうちに結局読み込みできなくなった. 再度購入し直しなのか. ところが同じようにインストールしてカシャカシャと音が出るのは何かおかしいなと考えて組み立て過程を良く吟味すると入れなくても良いところにバネワッシャーを噛ましていることに気付いた. これのおかげで CD の保持位置がずれて微妙な接触が生じ, うまく読み込まれ無いことに気付いた. 結局駆動部とpick-up 部分の組み合わせをいろいろ変えて, 最終的には SACD 含めて TOC が読み取れ, きちんと作動するようになった (2025/5/28). この機械は美音である. 久しぶりに CD 鑑賞. この機械がちゃんと動くと CD をリッピングする気持ちは失せてしまう.










