ヴィオッティーとパガニーニのヴァイオリン協奏曲

NHK Eテレ のクラシック TVという番組で 2025 年 1月9日(木) 放送において古澤 巖さんがヴィオッティ作曲ヴァイオリン協奏曲第 22 番を金益研ニさんのピアノ 伴奏でその第三楽章を弾いておられた. この作品は第一楽章が非常に有名なのだが, 第三楽章にもこのような聞き所があることを改めて知らせてくれた. なぜヴィオッティーかというと, 古澤さん所有のストラディバリウスの以前の所有者の一人がヴィオッティー自身であったからだ. この放送をきっかけに自分が持っている LP を聞いてみた. 持っているのは 2 枚で 1つは RVC 2040 サルヴァトーレ・アッカルド,  ヴィオッティ22番 , パガニーニ 2番 ヴァイオリン協奏曲, もう一枚は ヴィオッティ第 22 番イ短調,  第 23 番ト長調 ヴァイオリン協奏曲, ボベスコ (ローラ) 演奏の物である. アッカルドのものは LP の端に重いものを載せてしまった結果割れてしまっており, 第一楽章のほとんどが聞けない状態である. しかし第三楽章は聞くことができた. なかなかの名演である. その裏面がパガニーニの 2 番であり第三楽章に有名なラカンパネラという別名が付いていることを知った. 解説文を読んで初めて知ったことがこのラカンパネラをピアノに書き直したのがリストという事である. 私はリストのこの有名なピアノソナタが原曲と思い込んでいたのでかなりショックであった. このちょっと個性的節回しはリストの個性であるとまったく思い違えていたのだが, 元はイタリヤ人のパガニーニ作曲であったのだ. アッカルドのこの LP は裏面にはこのラカンパネラがあってほぼ初めて聞いたのだが, 鐘の音が美しく(トライアングルのような気もするし小鐘のようにも思う), ヴァイオリンの音との調和がすばらしい. ヴィオッティーの協奏曲を聞く過程でパガニーニの 2 番を聞く機会が与えられて, 非常に勉強になった. ちなみにこの割れた LP はヤフオクで格安で再入手に成功した,

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